夏も本番に入った8月1日、釜石市箱崎の小白浜に遠野まごころネットと神奈川ボランティアの方々が、震災後初めて海浜清掃に入りました。そこには、多くのごみや漂着物が散乱しており、約1年5ヶ月もの間手つかずだった場所には津波の脅威がまだ残っているように思えました。
午後には、草むらに大きな道が完成し、丸太を使って階段もできました。これで、危険な道を通ることなく、満ち潮でもこの砂浜を行き来することができます。
海岸では、埋まっている物を掘り出したり落ちているガラスやゴミを集めました。ガラスは波で削られ角が丸いものばかりでしたが、今後、この海浜で誰かが遊ぶ時には危険です。掘り出していると大きな岩がたくさん埋まっており、作業はなかなか進みませんでした。定置網や養殖に使うロープや網などが絡まったものもあり、のこぎりで解体しながら少しずつ片付けました。
活動終了後、満ち潮の為分かりにくいですが、ブルーシートの上にたくさんのゴミ、そして、ロープの黒い塊も半分以下になりました。
ブルーシートの上のゴミは後日、海岸からゴミの集積の場所に運びます。掘り出したジェットスキーは漁師さんが回収して下さるそうです。まだまだ、こういった手の届いていない場所はあると思います。どんどん、手の届いていない場所に足を運びたいです。途中、漁師さんから差し入れを頂きました。「ちゃんと見ている方は見ている」そういった方々の為にも活動に励んでいかなければなと思いました。
(文・写真 取材班 及川将志)