現在、大槌生活支援チームが行っている主な活動は
個々への対応(パーソナルサポート)
・仮設住宅各戸訪問(看護師OBや弁護士チームと連携)
・在宅被災世帯への訪問、物資配布会
・同行支援や見守り活動など
地域支援活動(コミュニティサポート)
・仮設住宅、在宅地域でのお茶っこ
・イベントコーディネート
この二つを軸にしています。
今回は、地域支援活動であるお茶っこ隊としての活動について紹介いたします。
大槌でのお茶っこ活動は昨年の8月から本格的に始動しました。始まりは大槌町社会福祉協議会(以下社協)主催のお茶っこの会をサポートするという形で、大槌町にある全仮設住宅をできるだけ公平にまわっていました。今では少しずつ形を変えて、(暖かいうちは)集会所がない仮設住宅でのテントお茶っこ、各仮設ごとでのイベントや利用率について調整したり、在宅地域の民生委員主催のお茶っこ活動をサポートしたりと、支援活動が偏らないよう、大槌町社協や地域支援員の方々と相談しながら活動しています。
9月4日は、小鎚地区の仮設2箇所でお茶っこを行いました。午前中は「うたごえお茶っこ」。まごころ作の歌詞集を用意、ギターの伴奏に合わせて思い思いに歌声を響かせてもらいます。「一人で部屋にいてもすることがない、みんなで集まって歌って楽しい」「震災があってから、こんなに大きな声で歌ったり笑ったりするのは初めて」という感想が住民の方から聞こえてきました。
午後は別の仮設集会所で「エコクラフトテープで作る籠作り」。いつもは、ボランティアで籠作りの先生が来てくれていたのですが、リクエストが多く、今回はスタッフが勉強した新作ペンスタンドを作ってみました。同じ手芸でも針と糸を使うものは苦手だ、という方もこのクラフトテープの籠編みなら大丈夫、実用的で人気です。今回、事前に代表の方に相談し、エコクラフトテープの材料費として少しずつ皆さんからも負担していただきました。当日参加者の方から「その方がいい、いつまでも貰ってばっかり、与えられるばっかりではいけない。かえって気楽に参加できると思う」との声。ちょっとしたことかもしれませんが、こういったことも現地の変化にあわせて活動していくことが大事だと改めて思いました。
(文・大槌お茶っこ隊 写真・取材班 及川将志)