遠野まごころネット

遠野被災地支援ボランティアネットワーク遠野まごころネット

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11月4日(日) 山の達人と陸前高田市「原台山」に登りました!!

2012年11月16日  11時10分

○陸前高田市矢作町生出地区における活動について
他の被災地と同様に、震災・津波被害による雇用減少、それに伴う深刻な人口流出問題を抱える陸前高田市。遠野まごころネットとして、ガレキ撤去作業等のハード活動がひと段落ついた今、人口流出ストップのために、まず地域の未来を担う世代である子どもたちのために陸前高田市への故郷愛を育むための環境整備が早急に求められています。


そんな中、遠野まごころネットは、豊かな自然環境を誇り、また、自然と共生する術を知った貴重な方々がいる、陸前高田市矢作町生出地区に着目し、矢作町生出地区のフィールドを活かし、自然と共生する「達人」たちの協力を得て、子どもたちに自然と共生していく豊かな暮らしとその価値を伝え、交流を通して生出の方々の人の暖かさを感じてもらい、陸前高田市への故郷愛を高めてもらいたいという想いを持って活動しています。

○11月4日(日)小学生が陸前高田市最高峰の山「原台山」にチャレンジ!!
矢作町における活動の一環として、まず子供たちに陸前高田市の豊かな自然を体感してもらおうと、11月4日(日)に生出地区の現地の方のガイド「山の達人」のもと、生出地区が誇る陸前高田市で一番高い山、「原台山」に登りました。参加者は矢作小学校の児童5名と気仙小学校の児童1名の計6名の児童と保護者の方が1名でした。

元気よく登山開始

カナヘビとったど~!

姉妹で仲良くリュックを運んでいます。

宝物見つけたかな?

今回原台山登山の実施にあたって、「生出地区コミュニティー推進協議会」・「陸前高田市森林組合」のみなさんにご協力いただき、原台山8合目付近のススキで道が判別できない箇所などを刈り払いし、そのあと重機で地ならしをして人が二人並んで歩けるくらいまでに登山道を拡幅していただきました。そのおかげで、子ども達も軽快に登ることができ、そこから見える景色はとてもキレイで、海まで見ることができました。

すっかり、なかよし

七合目まで下山してランチ

下山途中でよどのみを食べる

ん!下に何かあるよ!

また、原台山にみんなで登ることで、普段得ることができない達成感であったり、たくさんの笑顔をみることができました。松ぼっくりを投げあってのびのび遊んでいる子ども達の笑顔は本当に楽しそうで、特に印象的でした。登頂後の子ども達からは、「楽しかった、また来たい!」との声もあり、楽しんでもらえたようでした。

整備前の登山道

整備中の登山道

整備後の登山道(登山当日)

登頂でランチの予定も寒くて下山

最後に、以前矢作小学校の校長先生から、学校の校庭に仮設住宅が建ち並び、校庭がないことでおもいきり遊べずに、気持ちの発散ができないことによって、今後子ども達にどう影響してくるかが不安だというお話を聞きしました。遠野まごころネットでは、今回の原台山登山のように陸前高田市の魅力を子供たちに伝え、その中で子ども達の笑顔を絶やさぬよう、生出の方々の協力のもと、イベントを定期的・継続的に開催していき、校長先生の不安を払拭できるよう今後も活動していきます。

(陸前高田スタッフ 伊東泰二郎・小林幸三郎)

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。