2014年11月18日(火)から20日(木)にかけて、埼玉県川越市の尚美学園大学のカフェテリアで、米通産「いいたて雪っ娘」カボチャをつかった復興支援定食が提供されています。
いいたて雪っ娘は「までい」な農村文化で名高い福島県飯舘村特産のとても品質の高いカボチャです。数十年におよぶ改良を経て、品種登録されたのが2011年3月。直後に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故のため、飯舘村では栽培できなくなってしまいました。遠野まごころネットでは、いいたて雪っ娘が飯舘村に帰れるその日まで気候が似た岩手で栽培する「種の保存」プロジェクトをおこなっています。
プロジェクト3年目となる今年は遠野市米通の集落で地元のみなさんといっしょに栽培しました。今回、復興支援定食になったのは、この米通産のいいたて雪っ娘です。
期間中、校内のカフェテリアで提供されるメニューは、
18日が「かぼちゃのスコッチエッグ」
19日が「パンプキンクリームシチュー」
20日が「かぼちゃのコテージパイ」
それぞれ400円です。
遠野まごころネットもマネージャーが初日におうかがいさせていただき、かぼちゃのスコッチエッグを試食させていただきました。
いいたて雪っ娘がたっぷりと入っていて、お世辞抜きにとてもおいしかったです。
いいたて雪っ娘をつかった復興支援定食は、尚美学園大学の江頭満正先生と江頭先生のゼミのみなさん、そしてオアシスStudentsのみなさんが企画してくださったものです(江頭先生とゼミのみなさんは、昨年も復興支援定食を企画してくださったり、ご寄付をしてくださったりと、いろいろな形で遠野まごころネットを支援してくださっています)。この企画の興味深いところは、学生さんたちが率先して実現させているところです。いいたて雪っ娘のセールスや宣伝も、学生さんたちがやってくださっています。
当日もカフェテリアの内外で積極的に宣伝してくださっていました。その効果もあり、一日限定100食はたちまち完売していました。
地元メディアも取材に来ていました。
この企画は、遠野まごころネットとしても本当に、本当にありがたいものです。
産業振興は、被災地復興のための重要なテーマです。被災地ではもう、物資配布や炊き出しといった「非日常的な支援」は必要ありません。今、求められているのは、被災地のものを買う・商品化するという「日常的な支援」です。今回の尚美学園大学のみなさんの企画は、まさに被災地の今のニーズに合ったものです。
江頭先生、ゼミのみなさん、オアシスStudentsのみなさん、復興定食をご購入くださったみなさん、そしてカフェテリアのみなさん、ありがとうございました!
江頭先生とゼミのみなさんは今、さらなる企画を進めてくださっています。この活動を通じて、川越に「いいたて雪っ娘」が根付き、いつか飯舘村のみなさんがつくった飯舘村産の「いいたて雪っ娘」を使った商品がつくられるようになればいいな、と願っています。