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「遠野の昔話」の語り部・海野ノリ子さんが来訪

2011年4月28日  19時32分

「遠野昔話」の語り部海野ノリ子さん

「遠野昔話」の語り部海野ノリ子さん

明け方からの激しい風雨で、すべてのボランティア活動が中止となったこの日、遠野昔話の語り部たちでつくる「いろり火の会」の海野ノリ子さん(66)が、遠野まごころネット事務局を訪れ、お仕事がなくなってしまった事務局メンバーと個人ボランティア約40人を前に、特別講話を行なってくださいました。

遠野地方に伝わる数々の民話を語り伝え、観光客にも紹介することを目的に12年前に設立した「いろり火の会」(会員14人)の中心メンバーとしてご活躍されている海野さんは、約150の持ち話の中から柳田国男の「遠野物語」に収められた「河童」や「座敷童子」など5つの昔話を、純粋な遠野弁に、バスガイド時代に培った巧みな話術を織り交ぜて披露。必ず「むか~す、あったずもなあ」(昔、あったことですが…)、で始まり「どんどはれ」(おしまい)で終わる人情味あふれる遠野昔話に、全国から集まったボランティアは、目を輝かせてお話しに聞き入っていました。 海野さんらいろり火の会は毎日、午前10時から午後4時まで、遠野駅前の観光協会の入った物産館で、観光客を対象に無料で「語り部ボランティア」を行なっている。海野さんの次回の担当日は連休最終日の5月5日。「私は、大震災で苦しむ沿岸の被災地を救済するボランティア組織が、この遠野にできたことを誇りに思っています。ボランティアのみなさん本当にご苦労さま。お帰りになる前にぜひ、すてきな遠野の昔話を聞いていってください」と笑顔で話されていました。

会議室に集まった個人ボランティアを前に昔話を披露する海野さん

会議室に集まった個人ボランティアを前に昔話を披露する海野さん

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。