大槌復興米は、東日本大震災の発生から8か月が経った2011年11月、大槌町安渡(あんど)の菊池妙さんの家の跡で実っているのが見つかったお米です。安渡地区は海に面しており、水田は周辺にすらありません。このお米は、津波でどこかから流されてきて、塩をかぶった土地で自然に芽吹き、逆境を乗り越えて稲穂をつけたのです。
妙さんからこのお米の種籾を託された遠野まごころネットでは、大槌復興米を大槌町を代表する産物に、そして地域の復興のシンボルに育てようと、ボランティアのみなさんや地元のみなさんと栽培をおこなってきました。栽培4年目となる2015年の成長を、こちらでご紹介いたします。
4月25日(土)
種まきをおこないました。2015年の栽培、スタートです。
今年も遠野市綾織町の農家・綱木さんにご協力いただいております。
カバーをかけて温め、芽が出たらビニールハウス内に移動して、更に苗を育てます。
4月30日(木)
今年も無事に、芽を出してくれました!
ビニールハウス内に苗を移動。20日間ほどハウス内で育て、5月下旬に田植えを行う予定です。
5月7日(木)
ビニールハウスに移動した大槌復興米の苗、一週間経過し、青々と成長しております。順調です。
5月18日(月)
大槌復興米の苗、こんなに大きく成長しております。
苗のトレーも隠れるほど順調に伸びており、いよいよ来週田植えの予定です。
大槌復興米を育ててくださっている綱木さんのご自宅には、ドイツのNPO「絆・ベルリン」からのボランティアさん3名がホームステイしながら農作業のお手伝いをしておられます。
この日は、お米の苗を育てていたトレー(育苗箱)を綺麗に洗っておられました。ありがとうございます!
5月26日(火)
種まきから約1ヶ月経過したこの日、遠野市綾織町の綱木さんの田んぼで田植えがおこなわれました。
今年は、1町7反歩の面積に、育苗箱約350枚分の苗を植えました。稲刈りは10月中旬の予定です。
田植えの途中、釜石線の列車が通過しました! 土・日は、SL銀河も通過します。
栽培4年目の今年も、雨・風・嵐・日照りにも負けない元気なお米に育ってくれればと思います。
6月20日(土)
約1ヶ月程前に田植えを行ってから、青々と順調に成長しております。この時期は、山々の稜線が田んぼの水面に映り、きれいです。
晴天のこの日、復興米の田んぼの向かいの空では、パラグライダーをしている人もいました。
8月8日(土)
田植えから約2ヶ月。稲穂が出はじめました。順調に成長しています。
10月4日(日)
稲穂が垂れております。先日の悪天候にも負けずに、元気に成長を続けております。
10月16日(金)
晴天のこの日、大槌復興米の稲刈りがおこなわれました。
これまでの悪天候にも負けず元気に育ったお米の刈り入れです。
かわいい助っ人も稲刈りに立ち会ってくれました。
昨年に続けて育ててくださった綱木家のみなさま、ありがとうございました!
今年も無事、美味しいご飯をいただけそうです。新米は11月に販売予定ですので、もう少々お待ちください。
10月24日(土)
今年収穫された大槌復興米、検査に出しました。結果はもちろん、一等米でした!
大槌復興米のこれまでの歩み
・2011年3月11月、大槌町安渡の菊池妙さん宅に種籾が津波に乗って流れ着く。
・2011年11月、大槌町安渡の自宅跡で3株の稲が実っているのを妙さんが見つける。
・2012年春、大槌町のまごころの郷第二「まごころ農園」で栽培開始。秋、5.4kgの種籾を収穫。
・2013年春〜、大槌町の水田で規模を拡張して栽培。秋、387.5kgを収穫。販売も開始。
・同年、DNA鑑定(武蔵野まごころ連の皆様のご支援で実施)で品種が「ひとめぼれ」であることが判明。
・2014年春〜、遠野市綾織の綱木様の水田で栽培。秋、12トンを収穫。
・同年秋〜、障がい者自立施設「まごころ就労支援センター」の商品として販売開始。
・同年11〜12月、JAL国内線ファーストクラスの機内食に採用される。
・2015年2月、ソーシャルプロダクツ賞を受賞。
・同年2月、大槌町と遠野市の小学校に給食用として寄贈。
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