岩手県の高校生をドイツに派遣し、異文化に触れ、見聞と視野を広めてもらい、将来の東北復興の力になってもらうことを目的とした「翼」独日高校生交流プロジェクト。4年目となる今年、5回のオリエンテーションを経てドイツ・ベルリンに渡った6名の派遣生の旅をレポートします。
「翼」独日高校生交流プロジェクトは、NPO法人 絆・ベルリン様の主催・ロバート・ボッシュ財団様の共催で行われました。両団体の皆様、そしてこのプロジェクトをご支援くださった皆様に、心より感謝いたします。
◯滞在レポート(2016年8月1日〜 8月11日)
8月1日(月)
ドイツへの出発を控えて、派遣生全員で東京へ。
そしてさらに成田へ移動。翌日のフライトに備えました。
8月2日(火)
派遣生6名、ベルリンに無事到着しました。
プログラム1日目は、ベルリンの市庁舎と市内の見学です。
絆・ベルリンの皆様にご案内いただきました。
8月4日(木)
ベルリン滞在3日目。
再生可能エネルギーに取り組んでいる団体「UFA・FABRIK」を見学しました。
午後は在ドイツ日本大使館で、6人の派遣生で作り上げた「自分たち(岩手)の将来について」の全体プレゼンテーションを披露させていただきました。
8月5日(金)
ベルリン滞在4日目。
午前中はクロイツベルク地区の歴史を学び、竹で作る自転車工場やオーガニックの食品市場などを見学しました。
午後は、ワークキャンプの会場へ移動し、ドイツの参加学生たちと顔合わせをしてから、広島・長崎の被爆者への追悼式「ろうそくの夜」に参加し、平和の鐘をつかせていただきました。
8月6日(土)
ベルリン滞在5日目。
ワークキャンプの本番。全体プレゼンテーションと「将来」をテーマとした各参加者の個人プレゼンテーションをし、地元の絆・ベルリンのメンバーの方々による講義も受けました。
またこの日、誕生日だった派遣生に、ホストファミリーからサプライズでケーキのプレゼントもありました!
8/6は、広島に原爆が投下された日です。夜はヴィルフェルム皇帝記念教会で行われたピアノのチャリティーコンサート「ノーモアヒロシマ」に出席させていただきました。
8月7日(日)
ベルリン滞在6日目。
ワークキャンプ最終日。個人プレゼンテーションの続きをし、ドイツの外務省に勤められている方からの講義・ワークショップを受けました。
2泊3日のワークキャンプはあっという間に終了。ベルリン滞在も残りあと3日です。
8月8日(月)
ベルリン滞在7日目。
このプロジェクトで毎年訪問している障がいをお持ちの方々のための工場「USE」を見学させていただきました。
担当の方より施設の説明をうかがった後、作業場へ。派遣生はみな興味深そうに作業内容や取り組みを見ていました。
午後は各ホームステイ家族との最後の自由時間。それぞれの時間を過ごしました。
8月9日(火)
ベルリン滞在8日目。
このプロジェクトで毎年見学している「NPOベルリーナ・ターフェル」を訪問させていただきました。
初めに担当者の方からお話をうかがい、同法人がおこなっているスーパーなどから回収した食品を食べられる物とそうでない物に分別するボランティア活動を手伝わせていただきました。
昼食後はベルリーナ・ターフェル訪問そしてこれまでのベルリン滞在の振り返りをおこないました。
夕方からは「絆・ベルリン」の代表の福澤さんのお宅でさよならパーティー。
派遣生は皆、楽しく過ごさせていただきました。
8月10日(水)
最終日。8日間のベルリン滞在もあっと言う間に終了。
朝、ベルリンの空港で、絆・ベルリンのみなさまやホストファミリーのみなさまに見送られ、派遣生はみな別れを惜しみながら日本へ出発しました。
8月11日(木)
朝、予定よりも1時間近く早く日本に到着しました。若干の旅疲れはあるものの、元気に帰国できました。
改めまして、派遣生を送り出していただいたご家族のみなさま、学校関係者のみなさま、そして絆・ベルリンのみなさま、ホストファミリーやワークキャンプに参加されたみなさま、他ご協力いただいた多くのみなさま、本当にありがとうございました。みなさまのご協力なくして、このプロジェクトは行うことはできませんでした。
ありがとうございました。