~三陸被災地の持続可能な自然と共存する復興を目指して~
3月11日に発生した東日本大震災から約半年が経過しました。津波の被害により、家や財産の全てを、さらには肉親をも失われるなど、被災者の方々の心情を思うと、被災された方々を前に「復興」という言葉を口にするのもためらわれます。しかし現実には、被災者の方々も、明日に向かって歩かなければなりません。また、国・県あるいは各市町村は、被災地の復興計画について議論を進めています。
この三陸地域の復興を、世界中の人々が見つめています。私たちは、三陸被災地が、単なる現状復旧ではない、未来を指向した社会実現のための復興を目指すべきではないかと考えます。そのために、世界中の叡智を結集させる必要があります。
また、今なら、この未曽有の災害からの復興のために、多くの方々から支援をいただくこともできると信じています。
そこで、三陸被災地が「持続可能な自然と共存する里」として復興するために、世界中の叡智をも集める「三陸エコビジョンフォーラム」を開催するため、実行委員会を設立します。
お知らせ
12月10, 11日のエコビジョンフォーラムにて三陸エコビジョンフォーラム2011からの提言が発表されました。
地域内のあらゆる物事を決める際は、地域固有の歴史・文化・自然を尊重し、1000年先の子孫のことを常に考えて決めること…
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エコビジョンフォーラムとは
■ 行動計画
- 賛同者を募りながら、実行委員会を開催する。
- シンポジウムのみならず、開催までの過程でワークショップ等を随時開催する。
- シンポジウムは当面、平成23年〜25年まで、年1回開催する。
- 各自治体が策定する復興計画に反映できるように、適宜行政にも提言する。
■ 運営体制
遠野まごころネットが事務局となり、個人・団体を問わず、創造的意欲を持ち、シンポジウム開催の趣旨に賛同する人は誰でも実行委員会に参加できる。
■ 計画
平成25年度までの3カ年を実施期間とし、ワークショップ・シンポジウム等を開催する。
主催:三陸エコビジョンフォーラム実行委員会:(参加団体50音順)
- いわていい川づくり研究会
- 岩手県自然保護団体協議会
- 岩手・木質バイオマス研究会
- NPO法人環境パートナーシップいわて
- NPO法人遠野まごころネット
- NPO法人わが流域環境ネット
- EPO東北
- カタクリの会
- 自然環境復元学会
- 自然農園ウレシパモシリ
- (社)東北地域環境計画研究会
- JANIC
- 認定NPO法人自然環境復元協会
- 花巻のブナ原生林に守られる市民の会
- 早池峰の自然を考える会
- Moonbow
- ゆいっこ花巻支部
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私たちは、三陸被災地の持続可能な自然と共存する復興を願い「三陸エコビジョンフォーラム」を12月に開催するため準備を進めています。そのプレフォーラムとして、三陸地域を中心とした住民や自治体関係者が、海という自然の機能を理解し、その土地の自然、風土と調和した景観を再構築するための「三陸エコビジョン・プレフォーラム」 ~海と人との持続可能な共存を求めて~ を開催いたします。 - 11月23日三陸エコビジョン・プレフォーラム・パート2~三陸復興と自然エネルギーの未来~
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