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5月8日、9日 東京海上日動火災保険様職員新人研修 ~陸前高田~

2012年5月14日  16時32分

先日、日本列島を襲った豪雨は、ここ陸前高田市にも被害をもたらしました。
上長部に通じる45号線も、旧気仙中学校の横で50cmの深さまで水に浸かりました。東北大震災の時に地盤沈下したためでしょう。8日は一日中通行止めになり、上長部へ入るには気仙沼から迂回しなければならない状態となりました。

上長部のとあるお宅では家の前を流れる水路が氾濫。加えて、林道から田畑や水路に砂利が流れ出るという被害もありました。


そこで東京海上日動火災保険のみなさんの力で、「元に戻そう作戦」が決行されました。


流れ出た石は、手のひらサイズの大きな石から小さな砂利まで様々です。
25名の若い男性と地元のお父さんが力を合わせます。


水路に入ってシャベルで掻き集める班


林道に石を戻す班


効率アップ方法を考えながら作業


皆で力をあわせると、みるみるうちに元通りの姿に・・・



石がいっぱいに入ったバケツを、ひょいっと持ち上げてしまう姿は流石ですね!


お昼休憩は丸太の上で・・・

上長部おがさんの会が用意したお味噌汁には地元で採れたわかめ入り。

午後の作業も道路の側溝(水路)に流れ出た土砂を掻き出します。


気がつくと、すぐそばまでカモシカが!!!




翌9日は陸前高田市下矢作地区での活動。
「下矢作たねっこまくべぇ会」のヒマワリ畑をつくるプロジェクトに参加しました。

ヒマワリを綺麗に植えるための下準備、整地作業に取り掛かります。
元々田んぼだった広い土地。枯草を集めて燃やします。
大量に枯草があることで機械が入れないため、人の手で行います。


小さな瓦礫も収集


お昼を食べて、隣の土地も整地作業へ・・・

菜の花とまごころのビブスがきれいな黄色!


こちらは小さな瓦礫や、中には衣料や生活用品が出てきました。

「ヒマワリを植えるという間接的な復興支援活動。洋服が出てきたことで現実味が沸きました」とお話ししてくれたボランティアさんがいました。


「直接(住民の方々の)顔が見えないが貢献できたのかな?」という疑問を持ったボランティアさんもいた様です。

ヒマワリを植えるのは、稲田の除塩のためです。昨年、福岡から来て瓦礫撤去や避難所の炊き出しなどを行っていたボランティアグループ「がんばっぺし福岡応援団」のメンバーが、津波を被った農地復興のため、この地域の土を持ち帰り九大工学部に相談、更に塩害対策に詳しい佐賀大農学部にも分析を依頼したことから始まりました。ヒマワリやトウモロコシは塩害に強いだけでなく大きく育ちます。大きな体で土壌の塩分を吸い上げてくれるので、生育後に刈り取って田畑から持ち出しても良いし、また微生物の力を借りて塩害を緩和する道もあるとのことです。ちなみに、上長部で昨年植えられたヒマワリも、このプロジェクトから教わったものでした。 またヒマワリ畑には、地域を明るくし、皆さんに笑顔になってもらいたい!という想いも込められています。ひまわり畑をつくるだけでも地域の風景は変わります。昨年の上長部でも、瓦礫の原で育ったヒマワリ畑が行き交う人々のこころを照らしてくれました。 「こんなことが支援になるのか?」と思われるような活動も、村々の田畑に作物が稔る風景を取り戻すことにつながっていると思います。
瓦礫の撤去作業が進んだ結果、昨年の活動で見られたような大きな瓦礫に遭遇することはほとんどなくなっています。 そして、住民の方が住まわれている地域も、少しずつ日常の生活を取り戻しています。
そのため「なんのためにこの活動があるのだろう?」と疑問を持たれるボランティアさんもいます。
私たちボランティアにとっては、日々の活動が目的になりがちです。

けれども被災現地の人々は、田畑や仲間との絆、仕事を取り戻すこと、そして何より、もう一度生きてゆこうとする気持ちを取り戻してゆくことに懸命に取り組んでおられます。その営みは様々ですから、支援のかたちも多岐にわたります。
今時の支援活動がどうなっているのか?意味はあるのか?といった疑問や関心をお持ちの方は、どうぞ遠野まごころネットへお越しください。そして現地で作業をしながら語り合いましょう。


「がんばっぺし!」の掛け声で力強く拳を上げる「下矢作たねっこまくべぇ会」会長と東京海上日動火災保険の皆さま。

活動お疲れ様でした。素敵な社会人になるように、お互いがんばっぺし!
ありがとうございました。

(文 写真 山田エリナ)

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。