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【投稿】大船渡牡蠣の養殖のお手伝い(総括)

2012年9月06日  11時30分

三陸沿岸は芳醇な漁場で牡蠣・ホタテ・わかめ・ホヤなどの養殖業が盛んです。しかし、今回の震災で船・イカダ・漁具など大きな被害を受けてしまいました。まごころネットは産業復興のお手伝いのため、初夏から8月いっぱい、牡蠣養殖業のお手伝いをさせていただきました。


牡蠣養殖には様々な工程があります。


【ロープの切り出し】

各工程で養殖イカダに使われるロープを、長さを揃えて切っていく作業になります。各工程によって使われるロープの長さは異なります。


切るのに使う道具はブレード部分が加熱されているので、やけど等に注意して扱います。

ロープは最初の状態ではタイヤ状に纏まっており、3~4本をまとめて切断していきます。

切断したロープは先端が10~15mm出るくらいの位置で結び目を作ります。




【養殖イカダ用のロープ作り】

最終的に牡蠣を大きくするためのイカダに使われるもので、ロープに一定の間隔を空けてテグスを結んでいきます。


このテグスに牡蠣を両側におよそ5個ずつ付けて最終的に大きくします。 ロープの長さは4.5mほどで、基準に合わせて間隔をあけてしっかりと結んでいきます。




【スペーサーの取り外し】



牡蠣の養殖は、ホタテの貝殻に牡蠣の卵を根付かせることから始まります。針金にホタテの貝殻に穴を開けたものをいくつも通して、養殖イカダに吊るします。このときに貝殻同士がくっつかないように間にスペーサーを挟んでいきます。ひとつひとつを大きな牡蠣にするために、稚貝がある程度大きくなったところで間引きが必要になります。




【牡蠣の稚貝の間引き】

成長した稚貝の付いたホタテの貝殻は、稚貝が大きくなりやすいようにロープにひとつずつ付けていきます。その時に間引き作業を行います。間引き作業は、ノミ等の工具でガシガシとホタテの貝殻の表面を削り、牡蠣以外(フジツボなど)の貝も取り除きながら、稚貝を適当な数にしていきます。



間引き作業を行わないと、養分の取り合いやスペースの関係から稚貝が大きくなりにくく、またイカダにも吊るしにくくなってしまいます。



【養殖用イカダのおもり作り】

間引きをしたホタテの貝殻をロープに付けていく作業では、最後におもりが必要になります。 おもりになるのはこぶしの半分ほどの大きさの丸い石で、これを赤いネット(みかんが入っているような物)入れていきます。



数多くのボランティアの方々が、それぞれの期間に、それぞれの工程を担い、次の工程へとタスキを繋ぎながら上記作業のお手伝いをされました。そして先日8月31日をもって、今年の作業は無事終了を迎えることが出来ました。早ければ来年初めには、立派に育った牡蠣が食卓に並ぶとのこと。今から来年が待ち遠しいですね。

(文・写真 参加ボランティア 松島 慎)

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。