遠野まごころネット

遠野被災地支援ボランティアネットワーク遠野まごころネット

印刷用ページを表示 印刷用ページを表示

大船渡の仮設にグリーンポットを設置

2011年8月03日  22時13分

兵庫県佐用町で緑化事業を行っている安岡好光さん指揮のもと、大船渡の後ノ入(のちのいり)仮設と清水(しず)仮設に、グリーンポットと呼ばれる育苗トレーを設置してまいりました。
大船渡の仮設にグリーンポット

グリーンポット設置を監督する安岡さん

2009年の兵庫県西・北部豪雨で大きな被害に遭った佐用町で、更地となった商店街跡地に安岡さんが行ったこの緑化計画。芝生を敷き、野菜の苗を植えたところ、地域の方々が野菜を一緒になって育て、素晴らしいコミュニティ形成に成功してきました。 このたびの震災でも、仮設住宅に緑を増やし、人々が芝生に集い、野菜作りや花を植えることで、仮設に良い風が生まれるかもしれない…。そう安岡さんは考え、大船渡の仮設で設置できないかと調整し、今回、2つの仮設で実施が決まりました。
大船渡の仮設にグリーンポット

設置作業中

この緑化、トレーを砂利に敷き詰めて、土を盛り、苗を植える、というだけの作業(といっても半日で行うには、それなりの人員が必要ですが)。トレーの高さは、たったの7,8センチほどですが、このために開発した茶殻と砂をブレンドした専用土(産廃の茶殻は肥料というだけでなく殺菌作用と保水性、砂は水の浸透性があります)で、甘いスイカも、みずみずしいキュウリも育ちます。今回は、野菜は、キュウリ、オクラ、ピーマン、それに芽キャベツ。芝生のまわりには、マリーゴールドを植えました。
大船渡の仮設にグリーンポット

トレーの高さは10センチにも満たないのですが、しっかり育ちます!

 
大船渡の仮設にグリーンポット

専用の土は、使用済み茶葉と砂をブレンドしたもの

完成後、清水仮設の地区代表の方は、「この場をとおして、子供たちが遊んだり、仮設に暮らす方々が外に出てくるきっかけになるかもしれない。収穫できた野菜でバーベキューもしたいね」とおっしゃっていました。
大船渡の仮設にグリーンポット

ボランティアも一緒になって苗植えをしました

仮設住宅への入居が着々と進み、今後のコミュニティ形成のために様々な試みがされてきています。その中でもこの緑化計画は、「設置自体のハードルが低く」「そこに住む人たちが野菜や花を育てることで自分たちで環境を作ってゆける」、可能性溢れる素晴らしい試みだと感じました。
大船渡の仮設にグリーンポット

ボランティアでいらっしゃった近畿大の白水先生と学生たち

余談ですが、この作業の合間、ご自身も被災し親戚数家族と110日間ともに暮らしてきたという、仮設団地の地主さんご家族と話をしていた際に、「段々と花をいじる気持ちも生まれてきたよ。ボランティアが沢山入ってくれるのがとてもありがたくて、自分たちが逆に何かしたい。被災した側が一方的に支援してもらうだけでなくて、同じ人間同士で一緒に良いものを生み出していきたいよね」とおっしゃっていたことが印象的でした。復興へ向けて共に作り上げる試みが各地で生まれる兆しが感じられました。
大船渡の仮設にグリーンポット

段々と葉が生い茂ってゆくでしょう。定期的に訪れて成長をお届けします。

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。