8月21日(日)、釜石市の箱崎町、B仮設の集会所前で、箱崎町の仮設の方々をお呼びした、「グリーンアドバイザーによる花いっぱいキャンペーン」(日本家庭園芸普及協会主催)がありました。箱崎(釜石)カフェ隊でお茶を出してのコラボレーションです。
釜石市中心部から離れたこの箱崎半島にも、4つの仮設住宅地があります。なかなか規模の大きい支援が行き届いていないのが現状で、瓦礫撤去に関しても、手つかずのところが点在し、現段階でも、地区から直接、一般家屋の整理のニーズが遠野まごころネットに上がっています。まごころネットカフェチームの橋本さんは「みなさんを呼べるこれほどのイベントはいままでない」と意気込んでいましたが、その背景には、いままで、カフェイベントの開催を打診しても、地元の方々からは「それよりもまずは、瓦礫の撤去がまだで、その状況(瓦礫が残っている)を見ているのがつらい…」という段階の土地なのです。
主催の日本家庭園芸普及協会さんからは、「花を地域のみなさんが育ててゆくことで、仮設住宅の暮らしやコミュニティ形成に役立てれば」とのこと。プロによる植え方の説明がわかりやすく、仮設に暮らす方々も、作業開始の合図とともに、すぐに集中して取り組むことができます。おひとりで、何個もプランターに植え込みをする方もいらっしゃいました。
日本家庭園芸普及協会さんは、10月に、また、球根を植えるイベントを組みたいとのこと。カフェチームや、協会の方々、地域の方々とも話す中で、「自分たちで新しい苗や種を植えたりして、段々と発展してゆければいいね」という話もでてきました。
このように(箱崎地区では、いままでにないぐらい)盛り上がったイベントでしたが、継続的な支援が求められてゆきます。「花やお茶っこよりも瓦礫の撤去が先」という声もありましたが、翌日、地区の方々との話し合いの場では、「こういうカフェ活動やコミュニティづくりも強化していってほしい」という声もいただきました。箱崎のカフェチームは、実質、リーダーの橋本さんおひとりで切り盛りしている状態ですが、今後、現場のニーズに応えてゆけるように、支援強化の必要性を感じたイベントでした。