ボランティアの三好惇二さん。
東日本大震災発生直後、遠野まごころネットの最初期から、定期的に活動にご参加くださっている大阪の方です。
初代ボランティア世話人になったり、今も続く夕方のボランティアミーティングを企画したり、伝説の「サンマ隊」の隊長を務められたり、壁新聞「よりそう」を創刊したりと、そのご活躍をご存知の方も多いかと思います。
その三好さんが、この6月から新たな挑戦をされます。
「ヨーロッパ縦断・徒歩の旅」です。
三好さんは以前、日本一周・徒歩の旅をされたことがあります。
東日本大震災が発生した時も、日本一周・徒歩の旅の最中でした。
その旅の次に温めておられた企画が、今回のヨーロッパ縦断・徒歩の旅です。
歩いてヨーロッパを縦断することに加え、東日本大震災の記憶の風化を国際的に防ぐこと、多大なご支援をいただいているドイツで報告会を行い、支援の感謝をすることを目的とした旅です。
計画は2か年。
1年目となる今年は、6月6日に関西国際空港を発ち、7日にポルトガルのロカ岬(リスボン近郊・ユーラシア大陸最西端)を出発、スペインとフランスを経て、9月5日のスイス到着を目指します。
2年目はスイスから、ゴールのノルウェー・オスロへ。
総行程は4,600km。
パートナーの塚口肇さんといっしょに挑みます。
これまで多大な貢献をしてくださった三好さんの挑戦、遠野まごころネットとしてもバックアップする他、ホームページやフェイスブックでリポートして行く予定です。
皆さんも、三好さんの応援、よろしくお願いいたします!
予定コース
(PART 1 : 2013年6月〜9月・2,100km)
・ポルトガル(リスボン)
・スペイン(サラマンカ、バリャドリード、ブルゴス)
・フランス(アンダイエ、クレルモン=フェラン、リヨン)
・スイス(ジュネーブ、バーゼル)
(※下記地図上の青線は旅程の概観です。必ずしもこのルートを通るわけではありません)
(PART 2予定 : 2014年6月〜9月・2,500km/合計4,600km)
・ドイツ(ストラスブール、マンハイム、マインツ、ボン、ケルン、デュッセルドルフ)
・オランダ(ネイメーへン、ロッテルダム、アムステルダム、フローニンゲン)
・ドイツ(ブレーメン、ハンブルク)
・デンマーク(オーデンセ、スラーエルセ、コペンハーゲン)
・スウェーデン(ヘルシングボリ、ストレムスタード)
・ノルウェー(ハルデン、オスロ)
(三好さんが発災直後、遠野まごころネットにご参加された時のことについては「新・遠野物語――遠野まごころネット被災地支援への挑戦 2011-2013」138〜148ページをご覧下さい)
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※以下の公式通信は旅先の三好さんから携帯メールでお送りいただいたものです。
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●6月7日 3:38受信(日本時間)
〜リスボン到着〜
公式通信第1号 リスボンに6/6、14:37到着(日本時間:6/6、22:37)明日は、時差解消の為、休息。
6/8ロカ岬に向けて出発します。同行者の塚口肇さんも元気です。旗を翻して歩く事を提案してくださった方です。
三好
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●6月7日 13:31受信(日本時間)
〜連れの塚口肇さんのブログのアドレスです。〜
saintan.blog.fc2.com
公式通信第2号 リスボンにおける第一夜の宿の風景です。 三好
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●6月9日 04:15受信(日本時間)
(ロカ岬→シントラ / ポルトガル 15.8km)
〜ロカ岬を出発しました。〜
公式通信第3号 6/8、am11:00ロカ岬を出発。出発風景を多くの観光客が写真を撮っていました。旧県道の375号を歩きました。どうも旧街道のようで、ナポレオンがポルトガルへ攻め込んだ時、ポルトガルが不利な条約を結ばさせられた館とか、詩人バイロンが泊まったホテルなどが出て来ました。通過した街道は、世界文化遺産に指定されている区域でもありました。第一日目の宿泊地シントラへ16:32着。15、8kmでした。地図が1cmが6kmのものしか持っていないので、判断が非常に難しいです。途中、3台の車が「乗っていかないか」「元気に歩いているか」「クラクションを鳴らす」等、声掛け、激励してくれました。二人共、元気です。次回は、1週間後の6/15前後に送信します。 三好
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●6月12日 00:49受信(日本時間)
(シントラ→カレガド / ポルトガル 累計87.05km)
〜 迷うこと無く 〜
公式通信第4号 テント泊が中心なので、電池の関係で、ホテル宿泊の時に送信します。目安は、1週間に1回と思って下さい。本日6/11、徒歩4日目累計87、05kmをあるきました。地図を昨日、入手。格段に歩き易くなりました。相棒が卓抜なルートファンディングで、迷うこと無く進んでいます。ポルトガルで一番大きいと思われるテジョ川に出て来ました。リスボンの北東40kmにあたるCarregadカレガドに到着。毎日、歩いている人、車のクラクション、車から手を振ってくれるなど、反応があります。 三好
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●6月16日 16:19受信(日本時間)
(カレガド→エントロンカメント / ポルトガル 踏破距離累計150km ※事務局推計)
〜初めて見て貰いました。〜
公式通信第5号 6/15、Entroncamentoの近くに到着。リスボンの北東90kmです。ロカ岬から8日間、旗や津波に関心を持つ人は、0でした。昨夜、巡礼宿に泊まったところ、初めて、主人の方から津波の話を出して来られ、旗の説明、まごころネット映像班の作ってくださった写真6枚を夫妻で熱心に見て貰いました。主人が写真にも納められました。この2日間、見渡す限りの大平原の中を歩いています。葡萄、トウモロコシ、トマト、ジャガイモが植えてあります。一つの畝が2km余、真っ直ぐになっています。 三好
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●6月22日 0:44受信(日本時間)
(エントロンカメント→カステロ・ブランコ / ポルトガル 踏破距離累計310km)
〜応援メッセージをありがとうございます。〜
公式通信第6号 ボランティアの皆さん、応援メッセージをありがとうございます。及川さんへ:作っていただいた旗は、大いに目立って、通行車からは、クラクション、手を振る、you are my friend!などの反応はあるのですが、[何の旗か?]、という質問までに至らないのが残念です。身分証明書と名刺は使っていません。 ロカ岬から13日目 6/20、310km歩き、Castelo・Brankoカステロ・ブランコへ到着。連日、3~5台の車から反応があります。ただ、支援に対するこちらの感謝の気持ちが伝えられないのが惜しまれます。3日間、高原地帯を歩いています木材運搬トラックが目立ちます。送信する鉄塔の写真から高原の広がりを想像して下さい。 三好
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●6月27日 0:18受信(日本時間)
(カステロ・ブランコ/ポルトガル → スペイン国境 踏破距離累計約410km ※事務局推計)
〜ポルトガル・スペイン国境に到着〜
公式通信第7号 ようやく、圏外から出ました。6/25、14:46、ポルトガル・スペイン国境に到着しました。旗は注目されますが、写真を見せてお礼を言う所までは1回しか、できませんでした。ポルトガルの人々は大変親切でした。夕食を頼むと料理が出てくるまで、たっぷり30分はかかりました。【6/28追記】 ポルトガル最後の村がAldeia de Ponte、 スペイン最初の村がAlbergueria de Argananでした。6/27、Ciudad Rodrigo市を通過、今日6/28はMartin de Yeltesを通過しました。 三好
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●7月1日 3:41受信(日本時間)
(ポルトガル・スペイン国境 → サラマンカ / スペイン 踏破距離累計約490km ※事務局推計)
〜 水ばかり飲んで 〜
公式通信第8号 6/30、Salamancaサラマンカに到着。国境を越えて半日のみ、丘陵地を下りましたが、5日連続ただひたすら大平原の中のまっすぐな国道を歩いています。快晴、空気が乾燥していて水ばかり飲んでいます。大平原とサラマンカの大聖堂の写真を送ります。次の目標地点は、Valladolidです。 三好
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●7月6日 1:59受信(日本時間)
(サラマンカ → バリアドリッド / スペイン 踏破距離累計約600km ※事務局推計)
〜 「2人で飲め」 〜
公式通信第9号 7/4、Valladolid バリアドリッドに到着。私達が歩くコース中、多分最も大きい都市と思われます(人口約30万人)。新しい整備された街に見えます。スぺインは11日目なのですが、国境から放牧、ヒマワリ畑、小麦畑、ブドウ畑と松林と順次変化して行きます。高度が少しづつ下がって来て、地下水が汲み上げることが可能なようです。大型撒水機が出てきました。am5時は暗く、6時日の出、pm10:30が夕日なので、テントを張って寝ようとしてもpm8:00でもカンカン照りです。7/3、Le Seca村のBar(バール:飲み物、軽食、お酒を出す飲食店)で英語が出来る青年がいて、話がはずみ、マスターが冷やした白ワインを1本出して、「持って行って、2人で飲め」、と言う。相棒は、好きなのだが、飲むと右膝に痛風が出て、歩けなくなる。私は殆ど飲めない。泣く泣く、感謝の気持ちを伝えて断りました。写真はコロンブスの像、一説にコロンブスはValladolid市で亡くなった、と言われています。但し、墓はありませんでした。次の目標地点は、Burgosブルゴスです。 三好
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●7月12日 5:40受信(日本時間)
(スペイン / バリアドリッド → ブルゴス 踏破距離累計888.48km)
〜旗にサインをして頂きました〜
公式通信第10号 昨日7/10、22:10、Brugosブルゴス市の中心街に到着。7/7、Palenciaパレンシア駅前の小公園で道を聞いた方と話がはずみ、津波の写真を見て貰うことが出来、旗にサインをして頂きました。David Marina Cerviaデビッド・マリーナ・セルビアさん、42才マドリッド在住でした。7/8、Astudilloアスティージョ町で散髪したところ、近所の人と店主の方の二人に写真を見て貰いました。この地方でも何年か前に地震があり被害が出たそうです。3人とも、死者と行方不明者の多さに驚いておられました。私の携帯は型が古いようで圏外が多く、大きい市町で、かつホテルに泊まった時しか送信出来ません。ご了解下さい。次の目標地点はビスケー湾に面するSan Sebastianサン・ セバスチァンです。34日間で888、48km歩きました。二人とも元気です!足が出来て、マメができなくなりました。写真はブルゴス大聖堂です。三好
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●7月14日 17:00受信(日本時間)
(スペイン / ブルゴス → ブリヴィスカ 踏破距離累計約940km ※事務局推計)
〜 一斉に拍手が 〜
公式通信第11号 7/13、Briviescaブリヴィスカ町に到着。今日はビッグ・ニュースです!! 7/13、12:32Valdazoバルダゾ村に着いたところ、先着の同行者塚口さんが村の世話役の女性と話していて、津波の写真を見せることが出来ました。村の人々も5人来られ、見て貰いました。更に感謝の言葉を伝えようとしたら、女性は英語を話せるドイツ人 Jesus Monasterio イエサス:モナテリオさんを呼んでくれました。モナテリオさんが「少し、つまみますか?」と言われたので、ついて行くと、パーティの感じ。17人の大人、4人の子どもがおられました。聞くと、San Pelallo la fiesta サン ペラロ ラ フェスタ(聖ペラロを記念する日)という集まりのようでした。絶好の機会なので、モナトリオさんに頼み、次の言葉を通訳して貰いました。「2年前の津波災害の時、各国が日本を援助してくれました。スペイン政府とスベインの人々も援助してくれました。ありがとうございます。私達の歩く旅は各国に、感謝の気持ちを伝えるのが目的です」 通訳が終わると、一斉に拍手が起こり、意図は伝わったと思います。良かった! 写真は、その時の様子です。三好
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●7月17日 19:30受信(日本時間)
(スペイン / ブリヴィスカ → ビトリア 踏破距離累計約1030km ※事務局推計)
〜テントを張る場所はありませんか?〜
公式通信第12号 7/16、Vitoriaビトリア市に到着。機会というものは来るときは続けて来るのですねぇー。昨日7/15、集落の古城を見に行ったところ、その持ち主の主人と話すことが出来ました。それで、「この近くにテントを張る場所はありませんか?」聞くと、ここに張って良い、という返事。実際、広い敷地の草地で絶好のキャンプ地。そこから話がはじまり、奥さんが帰宅されると果物の差し入れ。で、写真を見て貰い、支援への感謝の気持ちを伝えました。旗にサインを貰いました。Josa Manuel Samosホセ マノエル サモスさん(夫) 56才とHungriaハングリアさん(妻)です。もう1枚は、ビトリア市内で見た催しものの風景です。次の目標地点は国境近くのIrunイルンです。三好
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●7月21日 5:58受信(日本時間)
(スペイン / ビトリア → トロサ 踏破距離累計1136km)
〜「何処へ行くのか」〜
公式通信第13号 今日7/20、Tolosaに到着。7/16、Vitoriaビトリアで1000kmになりました。今日7/20で1136kmです。さて、今日も素晴らしい知らせです。7/18、Bergaraベルガラ市に入る直前にジョギングをしていたAli Archaouiアリ・アラシアさん(多分50才代)が止まり、「何処へ行くのか」から、話が始まり、「私はテレビを見て知っている。日本は、2年前にクラッシュが起こった。多くの人が亡くなった。心から哀悼の意を表する」、と話されたので、「私達は、スペインをはじめとしてヨーロッパの国々が2年前、津波災害の時に援助して下さったことに対して日本国民が感謝していることを伝える目的で歩いている。写真を持っているので見て貰えますか?」「是非、見よう」と言われ、熱心に見てくださいました。サインをしたあと(アリさんのサインは上から7行目から3行分)、メッセージも書いてくださいました。茶色の上で分かりにくいかもしれませんが “I♡Japan”と書いてあります。次の目標地点は変わらずIrunです。 スペインの美しい山村の風景も送ります。2日後の7/22にはフランス国境に到着の見込みです。多分あと50km余です。 三好
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●7月23日 14:41受信(日本時間)
(スペイン / トロサ → アンダイエ / フランス 踏破距離累計1180km ※事務局推計)
〜国境を越えフランスに〜
公式通信第14号 7/22、18:30フランス国境に到着。珍しく、小さな連絡船による国境越えでした。スペインは災害援助について5組23人の方々にお礼を言えた事が良かったです。9日間、360度地平線が見える酷熱の大平原を歩いたことが最も苦しかったです。しかし、バリヤドリッドから、川が出て来て、最後6日間は美しい山村風景を存分に味合うことが出来ました。ポルトガル、スペインの人々が旅人への親切、暖かさ、気さくなこと、陽気さは本当に嬉しかったです。日本人の多くが失ったものを両国の人々は持っています。さて、フランスはどんな人々に会えるでしょうか? 三好
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●7月25日 16:20受信(日本時間)
(フランス / アンダイエ → バイヨンヌ 踏破距離累計1235km 47日目)
〜旗に目を留めて〜
公式通信第15号 7/24 Bayonne バイヨンヌ市。フランスへ入ってわずか3日目で、それも初めてザックに掲げているまごころネットの旗に目を留めて、向こうから声を掛けてくださいました。朝はGhislain Renyジスライニ レニさん 35才。知人が福島県いわき市で被災、東京に仮住まいしているとのこと。日本へ研修にいった事があるとの事。日本語が話せました。二件目は夕方、Dtxanda Louboutinデサンダロウボオティンさん(お母さん)と娘さん二人、娘さんの従姉妹(中学生と小学生)の4人、宮崎 駿のアニメの大ファンだそうです。5人共、サインを貰いました。 三好
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●7月27日 5:09受信(日本時間)
(フランス / バイヨンヌ → マグエスク 踏破距離累計1281km 49日目)
〜 一大リゾート地 〜
公式通信第16号 7/26、Magescqマグエスクに到着。49日目 累計1281kmです。国境のHendayeから、St-Jean-de-Luz、Guethary、Biarritz、Bayonneの5つの市町は、フランスにおけるニース、カンヌ(地中海沿岸)に次ぐ一大リゾート地のようです。砂浜海岸が途切れながら30kmも続き、海水浴客が何万人と泳いでいました。と、いっても日本とかなり違います。まず、日光浴をする人が多い、読書している人、高齢者もカラフルな水着とシャレたつばがひろい帽子でデッキチェアでくつろぐ、かと思えば、5、6人でゲームを楽しんでいたり…。道路は、バカンスを楽しもうとする人の車で一杯、高速道路で初めて渋滞情報が出ていました。大型キァンピングカーの展示会場の感がします。Bayonneの「牛追い祭り?」の前夜祭の風景とカテドラル(大聖堂)を送ります。 三好
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●7月28日 4:57受信(日本時間)
(フランス / マグエスク)
〜 ミニミニ展覧会 〜
公式通信第17号 7/27は休憩日。同じMagescq町から報告しています。この町は、7/26、27、28とお祭りだそうです。青年男女向け、多分小学校低学年から5才位向け、大人向けのプログラム、移動遊園地、屋台と多彩に展開していました。そこで、pm6:00~7:00の間、中央会場へ行き、広場の片隅に旗、写真、パンフレット、お礼状を並べてミニミニ展覧会をやって見ました。初めは、どうも、物貰い(はっきり言えば,○○)と思われたような雰囲気でした。服装が似たようなものですから(笑)。しかし、老夫婦が立ち止まって、見て下さり、旗にサインをして貰ってからは、見て下さる方が増え、12人の方々が見て下さり、2人がサインをして下さいました。良かった!良かった!(笑) 写真はBonuc.Routeさんご夫妻とYanick.Garinさん64才です。 三好
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●8月2日 6:34受信(日本時間)
(フランス / マグエスク → ランゴン 踏破距離累計1427km 55日目)
〜 シンドカッタ 〜
公式通信第18号 8/1、Langon市に到着。55日目、累計1427km歩きました。まず、遠野まごころネットNPO法人化2周年おめでとうございます。私の所属する団体が成長発展することは、とても嬉しいです。7/25、26、28、29、30、31、8/1の7日間でBayonne境から191km、西フランスの大平原を連日、快晴(30分のみ、にわか雨)31~36℃の炎暑の中、歩ききりました。シンドカッタ(笑)。特に昨日は22kmの区間、一つも集落が無く、塚口さんが3L、私が2Lの水を担いでの歩きは、多分今回の歩く旅における最も苦しかった時の一つでしょう。7/30、Doliveira Jean Craudeドリベイラ ジョン クロードさんは、わざわざ車を停めて、自宅まで連れて行って、昼食をご馳走して下さいました(奥さんの手料理!!)。7/31、B&Bのホテルに泊まったのですが、女主人のFlorance Tellierフロレンス テリエさんが家族の夕食に招待して下さり、今朝、出発地点まで車で送って下さいました。次々と機会がめぐって来て、嬉しいかぎりです。 三好
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●8月5日 16:07受信(日本時間)
(フランス / ランゴン → ベルゲラック 踏破距離累計1524km 58日目)
〜ベルゲラック市に到着〜
公式通信第19号 8/4、Bergeracベルゲラック市に到着。58日目、累計1524kmです。8/3 Duras市のお祭りの様子、8/4、フランスの丘陵地の風景です。 三好
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●8月5日 22:12受信(日本時間)
〜 気軽に旅の話を 〜
公式通信第20号 今日8/5は、休憩日です。気軽に旅の話をしましょう。(笑)①コースは、あらかじめ、日本で地図上にロカ岬から定規で直線を引き、現地で地図を買い、その直線に近い道路をマークして歩いています。観光地とはほとんど無縁ですが、なにしろヨーロッパですので、毎日、絵葉書のような風景の中を歩いているようなものです。(笑) ②言葉は、一応7ヶ月、マレーシアとフィジーの英会話学校でにわか勉強しましたがリスニングが難しいです。柳澤さんのようにはいきません。私の英会話でも一応通じます。地方では、相棒の塚口さんの関西弁とボディランゲッジの方がよく通じます。③宿泊は、2~3日テント、次ホテル泊を繰り返し。但しホテルが無く、4日テントが2回ありました。④物価は、ポルトガル、スペイン、フランスの順でタバコ:4、4、6ユーロ 昼食:8、12、24ユーロ ホテル代:20、30、70ユーロ位(端数切り捨て、1ユーロ=130円)④食事:問題なし、ただレストランの営業時間が国によって異なり、12:00~14:00、16:00~19:00は食べられないことが多いです。店もほぼ同じ。ジュース・タバコ自動販売機はなし、タバコも基本はタバコ専門店のみ。Bar、Cafeの奥の分かりにくい所にタバコ自動販売機が置いてあります。コンビニには一度も出会っていません。⑤生活文化における日本との根本的違いは、食事時間と、Bar・Cafeに集って、一杯のコーヒー・ワイン・ビール(いずれも130円位)であらゆる年齢層が談笑している風景です。⑥三国共、歩いている私達にとても親切です。差し入れも多く、道を探していると歩いている人は勿論、車を止めて教えてくれる人、車を止めて乗せてくれホテルを探しながら送り届けてくれた家族もあります。とは言いつつも毎日は歩くことで精一杯、90%はつらい事の方でしょうか……。写真は、Bergerac市のお祭りの飾りと82Garonne河沿いの運河の側の歩く道。 三好
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●8月8日 4:42受信(日本時間)
(フランス / ベルゲラック → ラランド 踏破距離累計1550km )
〜 ポプラとプラタナスの並木 〜
公式通信第21号 8/4、5、6と3連泊して再開。8/7、Lalinde町に到着。累計1550km。今日は約3時間、写真のような運河沿いのポプラとプラタナスの並木の自転車道を歩き、気持ちが良かったです。塚口さんが声を掛けた男性高齢者が家からコーヒーを持って来て下さり、ご馳走してくれました。感謝、感謝(笑)。ポルトガルから歩いて来ました、と話すと、とても親切にしてもらえます(笑)。 三好
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●8月11日 18:25受信(日本時間)
(フランス / ラランド → モンティニャック 踏破距離累計1635km )
〜 洞窟壁画を見学 〜
公式通信第22号 8/10、Montgnacに到着。Lascauxを往復して累計1635km。クロマニョン人の洞窟壁画を見学。牛、馬、鹿が多く描かれていました。本物は保存の為見られない。忠実に復元されたものを見学。それも撮影禁止の為、絵葉書の写真を送ります。他のはLosse城です。 三好
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●8月14日 4:07受信(日本時間)
(フランス / モンティニャック → チュール 踏破距離累計1709km )
〜 歩く旅にはつきもの 〜
公式通信第23号 8/13、Tulle市に到着。累計1709km歩きました。移動日を除いて、残日数が21日となりました。日本はお盆ですね。三陸海の盆は、今年もありましたか?この3日間はひたすら国道を歩く日となっています。しかし、通過する町、村は外国ですから、趣があって、それなりに楽しんでいます。疲れがたまってきて、元気よく歩くことになっていません。まぁ、これは歩く旅にはつきもので、日本一周でもそうでした。2、3日中に連泊して元気を回復します。写真は、Tulle市の街並みです。 三好
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●8月17日 23:59受信(日本時間)
(フランス / チュール → メルリーヌ 踏破距離累計1800km )
〜 森の中を 〜
公式通信第24号 8/16、Merlines町に到着。累計1800km歩きました。ひたすら国道歩きが6日目。この3日間は、ゆるい上り下りの連続。今日は11回ありました(笑)。標高も少しずつ高くなって来て、今日は780m位になりました。東に標高1800m位の山が見え始めました。気温も朝は9℃、日中で26℃前後。写真のように国道とはいえ、森の中を走っているので気持ちよく歩いています! 三好
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●8月20日 6:56受信(日本時間)
(フランス / メルリーヌ → リオン 踏破距離累計1889km )
〜 どこまで行けるでしょうか? 〜
公式通信第25号 8/19、Riomリオン市に到着(日本の人がよく知っているフランスのLyonリオン市とは全く別の町)。累計1889km歩きました。今日は、ひさびさにお礼を言うことが出来ました。Guy Le Hen ギ.ル.エンナさん、54才、農業。写真を見ながら、何度も”クラッシュ”とつぶやかれました。気持ちよくサインして下さいました。もう一枚は8/17に通過した国道のパーキングで最も美しかった所です。今後、Vichy/Macon/Bourg en Bresse/Nantua/スイス国境を目指して歩きます。果たして、どこまで行けるでしょうか?あと、15日間です。気温の事、言いましたかね?朝9~10℃、日中24~27℃です。なお、天気は、今日、朝2時間、霧雨が降りましたが、あとは全て、晴れです! 三好
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●8月24日 21:06受信(日本時間)
(フランス / リオン → マルシーニ 踏破距離累計2003km )
〜 フランスも美しい国です 〜
公式通信第26号 8/23、Marcignyマルシーニ市に到着。累計2003km歩きました。今日8/24は、休憩日です。8/21、Bellerive町で在仏イタリア人Damダンさんにパン屋さんを聞いたところ、案内して下さって、そこで、旗の意味を聞かれました。説明して、写真を見せて、サインを貰いました。うまくいく時は、続けて起こるものですね。写真の左がダムさん、真ん中がパン屋の娘さんAu Pain Gowmandアウ ペイン ゴーマンドさん、右がパン屋の主人でお父さんのPascrlパスカルさんです。(娘のアウペインさんは、昨年、東京、京都の金閣寺、大阪城、長崎と旅行したそうです。写真を見せてくださいました。日本は美しい国です、とおっしゃったので、フランスも美しい国ですと答えました。実際、美しい国です!歩いて見るとよく分かります。)応援メッセージありがとうございます。私のヘタな写真でも、シェアさせてください、とおっしゃっる方がおられることは嬉しいです。毎日、城、館、教会、フランス中央部・東よりの美しい村落風景を存分に見て歩いています。全く観光コースに縁が無いのに驚きの連続です。2枚目のは、日本ではあまり見かけない白い牛の放牧です。 三好
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●8月28日 16:35受信(日本時間)
(フランス / マルシーニ → マコン 踏破距離累計2094km )
〜 旗がサインで埋まりました! 〜
公式通信第27号 8/27 Maconマコン市手前3km地点に到着。ホテルに入りました。累計2094km歩きました。
8/25、初めてキャンプ場に泊まったのですが、運営しているご夫妻とお話出来ました。MarineマリーネさんとJeanPaulジョンポールさんです。とうとう、旗の白い部分がサインで埋まりました!!^ ^
今日8/27は、雨。おまけに396mの峠越え。低いけれど、これが長い!!シンドカッタ!!! > <。
残り7日間、168km。スイス国境まで行けるでしょうか?
もう一枚は、LaClayette市の出入り口にある市のシンボルマークです。各市町村が置いていますがカタツムリは珍しいです! 三好
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●9月3日 7:55受信(日本時間)
(フランス / マコン → ジュネーブ / スイス 87日間、踏破距離累計2254km )
〜 「ヨーロッパ縦断・徒歩の旅 part1 ゴール!」 〜
公式通信第28号 9/2、Geneveジュネーブ市へ二人共、元気に到着しました!! 87日間累計2254km歩きました。最後の5日間は、全てテント泊でした。ホテルのある町がいずれも正午から午後2時頃に到着するので泊まれませんでした。午後7時頃に着いた町は、全て廃業していました。それで通信を送ることが出来なかったのです。1500m級の山地が2本南北に走っており、その間に大きい川が流れているのです。一度峠まで上がり、次いで川まで下り、もう一度峠まで上がり、川まで下る。これを3回繰り返したのです。> <。苦しい分、フランス東部山地の良い眺めを満喫しました。フランス最後の町Pougnyポグニーで、先を歩いていた塚口さんが家の屋根を吹き替えていた3人組に呼び止められ、コーヒーとパンをご馳走になりました。話が弾んで、お礼を言い、写真を見て貰いました。左から2番目がPatreickパトリックさん、右がこの家の主Joelジョエルさん、左がDanielダニエルさんです。ジュネーブに着いてからは、高木さんを通して連絡が取れた、ジュネーブ在住、遠野まごころネットの支援者:藤牧大介さんにお世話して頂き、ホテル、記念写真を撮るのに良い場所まで連れて行って貰いました。また、藤牧さんの紹介で、9/4、日本人学校で2人で各10分ずつ、小学生の皆さんに話をすることになりました。 三好
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●9月4日 8:13受信(日本時間)
(ジュネーブ / スイス )
〜 ご声援ありがとうございました。 〜
公式通信第29号 9/2 昨日で徒歩の旅は終了です。長期間のご声援ありがとうございました。激励メールを下さった皆さん、ありがとうございました。遠くは、ロスアンゼルスからも頂きました。サポートして下さった事務局の高木さん、柳澤さん、細川さん、ありがとうございました。今夜9/3、ジュネーブ在住の遠野まごころネット支援者・藤牧大介さんが同僚と共に、私達二人を夕食会に招待して下さり、スイスの名物料理をご馳走して下さいました。感謝! 写真は、ジュネーブ市内の広場の野菜市場と市内の一風景です。明日が講演です。通信は、まだ送ります。 三好
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●9月5日 5:54受信(日本時間)
(ジュネーブ / スイス )
〜 ジュネーブの日本人学校にて 〜
公式通信第30号 遠野まごころネットへのジュネーブ在住の支援者藤牧さんのお世話で、本日9/4、13:45から予定通り、各10分づつ小学生50人位、保護者14人、教職員9人位を対象に講演(お話?)をしました。竹内校長先生との打ち合わせで、やはり震災の現状をメインにして、次に藤牧さんの要望の「三カ国を歩いた上で “日本は、どんな国か?”」の話をしました。高木さんが作って下さった写真をプロジェクターにかけて拡大し、話しました。すごく集中して聞いてくれ、質問も出ました。塚口さんは、旅の道具の解説・実演(子どもたちは、大喜び ^ ^)、日本のお菓子の源流がポルトガルにあること(例:カステラ)、旅をして日本人の先人達が努力して下さっているからこそ、三カ国の人々が日本に好感を持ってくれているなどを話されました。竹内校長先生からは、日本人学校運営の苦労話を聞かせてもらいました。(シンガポールの日本人学校に5年間、ジュネーブで2年目だそうです)。来年は、土曜日に中学生対象に話をして下さい、と中学 部の先生方からの要望が寄せられました。^ ^ 又、児童生徒が寄せ書きする為にまごころネットの旗を早い目に送って下さると嬉しい、という要望も受けました。 三好
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●9月6日 6:41受信(日本時間)
(ドバイ / アラブ首長国連邦 )
〜 最後がヒヤヒヤ 〜
公式通信最終号(通算31号)本日9/5、22:20(ドバイ時間0:20)アラブ首長国連邦のドバイ国際空港に到着しました。 最後のエピソード。実は、皆さんには黙っていましたが最後がヒヤヒヤものだったのです。EUは、観光ビザを90日間しか許可してくれません。航空券を取る時、くれぐれも念を押したのですが、塚口さんが頼んだ旅行会社の方が3ヶ月で取られました。よく似ていますが、日数では92日になります。出発前に気付いていましたが、そのまま出ました。さて本日、ヒヤヒヤしながら、パスポートコントロールに立ちました。若い係官が、ポルトガルの入国スタンプを見て、英語で質問して来ました。意味がわからない。「やっぱりダメカ!?」、と思いましたが次の瞬間、係官がバーンと出国スタンプを押してくれました。ヤッター!!ところが、同時に並んだ塚口さんが入って来ない!!しばらくして入って来ました。思わず二人で握手^ ^ 聞くと、若い係官と中年の係官がパスポートを見ながら話し合っていたそうです。厳密にいけば違反なので航空警察に連行されて外国人収容所に何日間か収容されるところだったのです。これで日本へ帰国できます^ ^ これで最終号になります。長期間、拙い通信を読んで頂きありがとうございました。^ ^ 又、いつか遠野で会いましょう。写真は、フランクフルト国際空港で搭乗するエミレイツ航空のフライトアテンダントの方と。 三好
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2014年の夏に計画しているPART2(スイスからノルウェーまで)の旅もお楽しみに!
たくさんのご声援お待ちしています!