遠野まごころネット

遠野被災地支援ボランティアネットワーク遠野まごころネット

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国際基督教大学インターンシップ 活動レポート

2013年7月18日  22時46分

7月6日から10日までの5日間、国際基督教大学(ICU)から遠野まごころネットにインターンシップとして加わり、取材班のスタッフとして活動して頂いた学生さん達からの取材体験レポートをご紹介します。

(※以下の画像、記事は 国際基督教大学(ICU)インターンシップの学生さん達によるものです。)

 ●7月6日(土) 大槌町 「大槌たすけあいセンター(仮称)」地鎮祭  ***********************

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1.地鎮祭の流れ

地鎮祭は11時よりとりおこなわれました。大槌町長をはじめ、JTI財団関係者、大槌町民の方々、遠野まごころネットのボランティアが参加し、大槌たすけあいセンター建設の安全を祈願しました。

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2.まごころ海鮮餃子試食会

地鎮祭終了後、一行は「はーぶの郷」へ移動し、遠野まごころネットによる海鮮餃子の試食会に参加しました。海鮮餃子は、大槌たすけあいセンター開設後に一般向けに販売される「6次産業」商品として計画されており、地域の雇用創出への貢献も期待されています。

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3.みんなではーぶの郷を綺麗にしよう!

昼食を済ませた後、ボランティア一行は「はーぶの郷」にて草刈り作業をしました。はーぶの郷には色とりどりの花が咲いていて、花の美しさや香りを感じつつ、ICU、他大学、大府市からのボランティアなどが相互交流を楽しみながら活動しました。大人数で精力的に取り組んだことにより、一時間後には「はーぶの郷」の雑草は取り除かれました。

 

ハーブの癒し効果

地鎮祭の準備の合間、ICU生は「はーぶの郷」で育てているラベンダーやカモミールの花を集めました。集められたラベンダーはキューブハウスに飾られ、カモミールは地鎮祭参加者へ提供されたカモミールティーに使われました。白を基調としたキューブハウスの内装にラベンダーは非常に映え、なお一層魅力あふれる場所となったように思えました。「はーぶの郷」で採れたカモミールで煎れたカモミールティーも香り豊かな味わいで、地鎮祭参加者の心と体をあたためたことと思います。

 

☆ちょこっとコラム☆

遠野まごころネットとしての活動を終えた我々ICU生。地鎮祭で余ったハーブティーを飲みながら一休みしていると、キューブハウスの目の前のアスレチックで遊ぶ女の子たちが!彼女たちは元々大槌に住んでいましたが、震災によって住んでいた場所を失い、現在は仮設住宅に… 彼女たちにとってこのようにのびのびと遊べる広場は本当に大切な場所。ICU生の6人も子供達と一緒に走り回ったり鉄棒をしたりして楽しみました!(子供たちのエナジーには我々大学生一同圧倒されましたが 笑) 彼女達を元気づけようとの思いでしたが、逆に我々が元気づけられたような、そんな気がしました。

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(西原美保 西澤健人 細田悠太郎 塩飽泰啓 工藤縁 斉木里奈)

※同じく国際基督教大学の戸谷はるかは、この日「上長部の郷」方面を訪れました。

 

  ●7月7日(日) 大槌町 はーぶの郷の藤棚作り!  ***********************

7月7日(日)は遠野まごころネットの「はーぶの郷」にて、嘉松隊長が率いる合わせて5名のボランティアで「はーぶの郷」に藤の木を吊るす為の藤棚を作りました。藤棚は以前からあったのですが、木が腐ってしまったとのことで新しく作ることになったのです。

真ん中に見えるのが作業開始前の藤棚です。

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天気は昨日と打って変わってよく晴れ上がった青空に。ボランティアクルーは炎天下の中、汗水垂らしながら作業を行いました。木をノコギリで切ったり、電動工具でねじを打ち付けて木材同士をつないだり、普段はなかなかやらないような事ができました。

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こまめに水分補給をしたりお昼休憩を取ったりしつつ作業を進めること約4時 間。ついに出来上がった藤棚がこちらです!

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あとは内側にある鉄棒などを外したら完成!しかし時間の都合で本日の作業はここまで(> <)

次回の活動にバトンタッチです!最後にみんなで藤棚と一緒にパシャリ!

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既に出来上がっている物を簡単に手に入れることができるこの時代ですが、木材を使って一から作り上げていく時の達成感は計り知れません。モノ作りの大切さをひしひしと感じた一日でした。

(西澤 健人)

 

●7月9日(火) 大槌町 はーぶの郷でハーブを植える活動ほか  ***********************

7月9日(火)  今回はーぶの郷でハーブを植えるボランティアをしました。急遽班長を務めることとなり右往左往しながらもフェンネル、ベビーレタス、レモンバームを植えました。互い違いに苗を植えることと、ある程度の間隔をあけることという少しの工夫で、次にボランティアに来た人が雑草を抜きやすくなるということでした。また、ハーブを販売して産業を活発にすることを目的とするよりも、はーぶの郷をガーデニングすることで、地元の人びとが自然と集まることができる環境作りを目指していることにとても感銘を受けました。 活動をしている上で様々な人との出会いがあること、この活動がなければ知り得なかった人々と話すことができること、これはボランティアが“被災地のため、被災者のため”というような一元的ではないということに改めて気づかされました。

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もう片方のチームでは、以前から行っている藤棚作りを進めていました。本日で全て終了かと思いきや、午後は別の予定があったのであまり時間はとれずに作業終了。

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小雨が降る中での作業でしたが、みなさんの作業に取り組む真剣な姿勢により、たくさんのハーブを植えることができました。「多くの人に使っていただけるように立派に育ってほしい」というボランティアのみなさんの願いがたくさんつまったハーブ、被災地の人びとに届けることができる日まではまだまだかかるのかも知れません。しかしきっとたくさんの人を笑顔にしてくれるものとなるでしょう。

(西原美保)

 

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国際基督教大学の皆さん、おつかれさまでした!

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。