10月30日(日)遠野市の柏木平レイクリゾートで開かれた恵みの森自然学校が、今年度最後の活動を終えました。4月17日に大槌町の子供たちを招いた第一回の自然学校から、10月30日までの間に計17回開催され、553人の来校者を迎えました。遠野市レクリエーション協会、岩手県レクリエーション協会の全面協力を得て開催されたこの自然学校は、被災地の子供たちの心のケアの一環として行われ、遠野の自然の中で思い切り遊ぶというバスによる日帰り遠足ツアーです。
自然学校1日の流れは、10時ごろ子供たちが到着し、室内にて1時間ほど室内で自己紹介や、子供だけではなく大人も参加し一緒に遊びます。お昼は自分たちでトッピングしたピザを石賀まで焼いて食べる、ピザづくりを体験します。午後はレクリエーションのスタンプラリー(長縄、ストラックアウト、バンブーダンスなどを体験しスタンプを集める)を行います。スタンプラリーが終わった後は、帰りの時間まで自由に遊びます。グラウンドでサッカーやドッチボールもあり、自然の中で松ぼっくりを飛ばす巨大パチンコや探検もありです。保護者にはハンカチで作る巾着や、ティッシュケース入れの手芸プログラムもあります。帰りの頃には大人たちはくたくたに疲れていますが、子供たちは疲れ知らずです。最後にさよならの集いを行いバスに乗り込みます。
自然学校が始まったころは、被災地では学校の校庭が駐車場になっていたり、仮設の建設が始まり、外で思い切り遊ぶことができない子供たちがたくさんいました。子供たちを思い切り遊ばせることが目的として開催し、初めは子供だけの参加でした。そのうち保護者同伴になり、親子で一緒に参加していただきました。午後には保護者の方はハンカチで作る巾着や、ティッシュケース入れの手芸体験を行いました。
毎回たくさんの笑顔があふれるとても暖かい活動でした。冬季は路面が凍結し子供たちを連れてくるのが危ないので、恵みの森自然学校はしばらくお休みです。
三重野さんから一言
初めて運転を担当した朝、子供たちを乗せて柏木平についた時に、被災地の子供たちを迎える遠野の子供たちとレクリエーション協会のメンバーが笑顔でバスを迎えてくれて、この時にこの活動にずっと参加したいと思った。
被災地の子供たちは震災の記憶があると思うので隠れた闇を持っていると思うが、自然学校に参加した子供たちは、朝から夕方到着するまでずっと笑顔が絶えず、子供たちの隠れた闇の部分を隠してしまう活動が素晴らしいと思った。
※三重野さんは大阪から参加のボランティアでバスの運転手を担当してもらいました。
初めの数回を除いてほとんど毎回バスの運転手を担当してもらいました。現地の小学校に早朝に迎えに行くので、前日にバスのある柏木平レイクリゾートに車中泊し、子供たちの送り迎えを担当。地元の大阪に帰っても、自然学校の日程には間に合うように帰ってきてくれます。
自然学校に参加してくれた、福島 由子さん、原 里恵さんから一言
朝で迎えた子供たちはとても笑顔だったが、帰りの見送りの時にはもっと笑顔で帰って行ったので、とてもよかった。