遠野まごころネット

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つじあやのさんからの“まごころメール”

2011年5月12日  11時43分

スタジオジブリ制作の「猫の恩返し」(02年)の主題歌「風になる」などのヒットや数多くの主題歌、CM曲でも知られるシンガーソングライターのつじあやのさん(本名:辻亜弥乃=33)が、ゴールデンウイーク中の4月30日から5月2日まで、遠野まごころネットの個人ボランティアとして活動してくださいました。

まごころネットに参加してくださった つじあやのさん

著名人にもかかわらず、遠野まごころネット名物? だった「腐敗サンマ回収作戦」(5月5日にいったん終了)に2日間、そして、最終日は陸前高田市の小学校のグラウンドの泥の除去作業といった過酷な肉体労働に、精力的に参加していただきました。京都のご自宅に帰られてからも、自身の公式ブログで当地での体験を紹介していただいただけでなく、遠野まごころネットの理念に共鳴いただき、個人としては弊ネット過去最高額の活動支援金をご寄付いただきました。

遠野で活動中の つじさん

今回、つじさんご本人の許可をいただいた上で、つじさんから事務局に寄せられたボランティア精神あふれるメールを、一部編集してご紹介させていただきます。 事務局隣の体育館だけではなく、今後、遠野市内のホテルや民宿から遠野まごころネットでの日々の活動に参加されようとお考えのボランティア志望のみなさんへの貴重なアドバイスです。

遠野まごころネットさま: 4/30~5/2にボランティアに参加させていただいた辻 亜弥乃と申します。 GWの膨大なボランティアの力を最大限に活かそうと動いておられたまごころネットさまに、本当に感謝しております。ありがとうございました。

ひとつだけ、どうしてもお願いしたいことがあります。 私は2日間さんまの回収に参加しました。 民宿に泊まっていたのですが、民宿のおばちゃんから申し訳なさそうに「靴が臭いので外に出してもいいですか?」と言われました。洗いが甘かった自分を反省すると同時に、今後支えていたいている遠野の民宿から宿泊を受け入れてもらえなくなるのではないか?という不安を覚えました。民宿の方々はボランティアを気遣い、言いづらい状況なのではないかと思います。 なので、民宿に泊まるボランティアには、センターに戻ったらまず長靴をよく洗い、自分に付いた臭いのチェックを厳しくすること、できれば民宿では靴は外に出すことをすすめてもらえないでしょうか。そしてもしできれば、バスの清掃なども含め、専任の消臭係がいればいいなあと思います。 私たちは民宿の方とコミュニケーションがとれていたので良かったですが、 全てがそうだとは限らないと思います。友人は「ボランティアはみな体育館に宿泊すべきではないか」とさえ言ってました。でも私個人としては民宿やホテルを利用させていただきたいので、なんとか地域の方のご理解をいただけるように、今後また、まごころネットさんでお仕事させてもらう場合には最大限の努力をしたいと思います。 私などには考えが及ばないほど、やらなければいけないこと、対策を打たねばならないことが山ほどあると思います。さんまの回収がいつまで行われるか分からないのですが(編集注:5月5日で終了)、未熟な1ボランティアのつたない意見ではありますが、ご傾聴いただけると幸いです。 民宿で長靴を洗っていると、他団体のボランティアの方が塩素の消臭とブラシを持ってきて、一緒に洗ってくれました。そして翌朝、干しておいた長靴の上に「がんばれ! いやがんばってください」とメッセージを残してくださいました。業務用の消臭剤、ブラシなどの消臭対策に必要なもの、そしてその他さまざまな活動の足しになればと、明日銀行が開いたら小額ではありますが寄付させていただきます。ご活用ください。 今回のボランティアでほんとうに多くのものをいただきました。 ありがとうございました! 私たちミュージシャンやアーティストは会社勤めではないので、ポッと自由になる日ができたりします。なのでボランティアには参加しやすいはずなんです。今「どうすれば時間の自由がきく人が参加するようになるか?」ということを考えています。次回参加するときはもう少し人数を増やして行こうと思っております。 活動、応援しています! 辻 亜弥乃 ……………………………………………………………………………………………………………

 

つじあやの「虹色の花咲きほこるとき」

◆つじあやの 1978年(昭53)1月6日、京都府生まれ。高校でフォークソング部に入部しウクレレを始める。 初期の吉田拓郎やスピッツなどの穏やかでのんびりした曲との出会いもあり、京都・ 鴨川のほとりで友達を集めてのミニライブから自身での作詞作曲活動をスタートさせ、99年に スピードスターレコーズよりデビュー。「猫の恩返し」を始め、数々の主題歌、CM曲で活躍し、09年9月にはメジャーデビュー10 周年を迎え、ウクレレをフィーチャーした独自の音楽性とやわらかな歌声で、安 らぎを与え続けている。最新アルバムは「虹色の花さきほこるとき」。

3 Responses to “つじあやのさんからの“まごころメール””

  1. 昭和54年会 |

    つじあやのさま

     先日のボランティア活動、おつかれさまでした。

    自分たちもほぼ同じ日程で参加しており、実は同じ民宿に泊まらせてもらっておりました。
    自分たちは4人のグループでさんま班にて3日間、作業しておりましたので、
    何度もファブリーズしたり、作業服をきれいに拭いたりするようにしておりましたが、
    なかなかあのニオイというのは強敵でしたね。
    自分たちもわからないほど部屋にニオイがしみついてしまっているのではと心配になり、
    帰りに民宿の方におわび申し上げました。
    たしかに、もしまた今後、サンマ回収のような活動があれば、
    気持ちよく次のボランティアさんが活動できるよう、
    つじさんのおっしゃるように、ニオイ対策をより徹底したほうが良いかと思います。

    帰ってきてから、つじさんのホームページで遠野まごころネットに参加されていたことを
    偶然に知り、まさかあの「ちず様」がご本人だったのかと本当に驚いておりました。
    私も名字のしのせが「しおせ様」となっており、苦笑いしたのを覚えています。
    素朴な遠野の街もあの民宿の方も本当に魅力的なところでした。

    自分もまたボランティア活動や何かできることはないかと、
    探していきたいと思っています。
    つじさんの音楽活動も応援していますね!!

    遠野まごころネットのスタッフの皆さま

     この度は私たちを受け入れていただき、本当にありがとうございました。
    ボランティアを組織するために働いている方々、現場でリーダーとして指揮を
    とっている方々もまたボランティアであることに驚き、感謝の気持ちでいっぱいです。
    3日間の作業を通して、いかに復興が大変なことなのか体験し、そして今回、
    初めて訪れた遠野や岩手県の魅力を実感しました。

    作業が終わった時には、まだ何にも貢献できていないと後ろ髪引かれる
    思いでした。帰ってからも、遠野やまごころネットに思いをはせ、日々、この
    ホームページを見ております。
    自分たちはまとまった休みの時でないとなかなか参加できませんが、
    日々、どんな活動やモノが求められているのか、ぜひ発信していただけると
    有難いです。

    引き続き、よろしくお願いいたします。

  2. つぅつ |

    つじあやの さん
    GW中のボランティア活動お疲れ様でした。
    5/1のさんま隊で一緒の班だったものです。
    まさかつじさんが、同じ班でボランティアに参加されているとは
    夢にも思わず・・・
    いろいろと話しかけてしまいました・・・
    (ご本人と気付かずすみません)
    時間を作ってボランティアへ参加されたこと素晴らしいと
    思います。
    山の斜面から大量のサンマを見つけて一生懸命拾いましたよね。
    つじさんと一緒にボランティアへ従事できたこと、いい思い出に
    なりました。
    また来月にも時間作って遠野へ行こうと計画しています。

    つじさんも是非またがんばって下さい。

    そしてまごころネットの皆様、体調等崩さぬようお気をつけ
    下さい。
    またよろしくお願いします。

  3. leinman |

    つじあやのさん

    貴重な意見ありがとうございます。

    私も「さんま」参加しました。自宅に戻っても長靴とカッパは外に洗いざらし。

    でも長靴が臭くても、、、、、

    生き方が綺麗

    行動が綺麗

    人間が綺麗

    なんと言ってもあなた自身が綺麗、、、、、かな。

    それが最高ですね。

「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。