「おさべ復興秋祭り」開会式と「つどいの小屋」上棟式
十月十日十時、「おさべ復興秋祭り」は地元のお父さんたちとボランティアで建てた「つどいの小屋」の上棟式から始まりました。晴天に恵まれ、大漁旗がはためく小屋を目指して仮設・在宅を問わず上長部地区のみなさんが集まりました。上長部区長 菅野誠喜氏のご挨拶、全員での黙祷のあと、子供たちによる「くす玉」割りと「餅まき」で賑やかになりました。
長部グラウンドで秋祭り!
開会式の後、第二会場の長部グラウンドへ。震災と津波により瓦礫と魚が流れ込んだ場所でしたが、全国から15000人のボランティアが片付けを手伝い、きれいな土を敷き詰めてグランドとして使えるよう整備しました。朝からボランティアがテント設営から出店作業を着々と進め、受け入れ準備完了。早速飲み物、スープ、ホットドッグのお渡しです。熱々のミネストローネを炊くのは、吉里吉里国の「復興の薪」。(参考記事はこちら)ホットドックの受け取りには長い列が。
陽気な音楽をかけながらみんなを楽しませてくれるのは、外人さんのピエロ。笑いのコミュニケーションで子供も大人も巻き込んでいきます。
足湯の準備ができると楽しみにしていた方が席につき、あっという間に満席に。この日印象深かったつぶやきはこちらです。「同じ震災・津波の被害を受けた者同士なのに、仮設入居者と在宅の方では壁のようなものがあって交流する機会がなかった。でも今日はお祭りのおかげで、前のようなお友達として会うことができ、話ができてよかった。」
直径90cmのフライパンで焼き上げる巨大カステラづくりは、子供たちがたくさんの卵を割るところから始まります。火を入れるとだんだんいい香りがあたりに漂い、焼き上がる頃には大勢が輪になってワクワクしながらフライパンを見つめ、蓋をあけたら歓声が。切り分けておいしくいただきました。
陸前高田市に再開したお店を地図にした「新店舗マップ」も配布されました。街の様子は少しずつ変化しています。またアメリカのお菓子がたっぷり入った大きな袋が手渡されました。
上長部地区に子供が大勢集まるのは久しぶり。笑い声を響かせながら会場を走り回ったり、無心に遊んでいる姿は、復興に向けて頑張ってきた地元の方やボランティアに大きな喜びをもたらしてくれました。
たくさんの笑顔に出会えた一日でした。また明日から一歩ずつ歩いていきましょう。
主催・共催・後援
主催
- 遠野まごころネット
- 東北ケア
Tohoku Care
共催
- 上長部地区の有志の皆さん
- かながわ金太郎ハウス
- ふらいパンダ
- ボランティアコネクトサポートネットワーク
後援
- 長部地区コミュニティ推進委員会
フライヤー
今年は恒例の地域の運動会は開かれませんが、ささやかな復興祭りを開きたいと思います。「復興」は、夏までは「祈り」でした。でも今は明日への希望が芽生えています。どうか来て、見て、感じてください。