遠野まごころネット

遠野被災地支援ボランティアネットワーク遠野まごころネット

ガレキの撤去と清掃活動は、被災された方々の心のケア

2011年10月19日  09時41分

ガレキの撤去と清掃活動は、被災された方々の心のケアでもあります。震災から7ヶ月が過ぎ、被災者との交流も増え、互いの距離は確実に近くなりました。この傾向はますます強くなっています。

釜石市箱崎町では、家屋を失った基礎部分からのガレキや土砂出し、草刈が毎日行われています。 多くのボランティアの情熱や高い志のおかげで、かけら一つ見当たらないほどきれいに仕上がります。 ところが多くの現場が、新しい町づくりプランでは更地になってしまうのです。手をかけた敷地も大型重機がいずれ壊してしまいます。 表面的には無駄な行為に見えます。しかし本当の意義は別にあるのです。

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震災復興ボランティアに参加して感じたこと

2011年10月05日  18時13分

今年3月11日の東日本大震災には大きな衝撃を受けました。6000人あまりが亡くなった16年前の阪神淡路大震災のときもたいへん驚きましたが、今回は、大きな津波が見る見るうちに沿岸の町を呑み込んでいく様子がテレビで何度も放映され、また福島の原子力発電所の崩壊によって深刻な放射能汚染が起こり、大地震というものの恐ろしさというものをあらためて感じると同時に、こうした自然災害を目の前にして、自分はどう対処したらいいのかということ(ただ単に防災や避難のあり方ということだけでなく、こうした自然の脅威というものを人間としてどうとらえたらいいのか、ということ)について深く考えさせられました。

3月11日の震災の日以来、私も日本全国の多くの人々と同様、少しでも地震の被災地の人たちのお役に立てることはないか、と思い続けてきました。幸い、私の勤めている静岡市内の職場(静岡日本語教育センター[=外国人に日本語を教える学校])で、静岡県ボランティア協会との協力により、ボランティアバスをチャーターすることが決まり、職員や学生、一般ボランティアとともに、「遠野まごころネット」を通じて、期間としては9月30日と10月1日のたった2日間ではありましたが、活動に参加させていただくことができました。

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やりきった。(大槌町での活動、「設備の大島」さんより)

2011年10月04日  09時56分

活動地域:大槌町赤浜
活動期間:2011年9月28日~10月1日

場所は、はまゆりが屋根に乗った民宿「赤武」です。
今回の活動は、6月に続き2回目でしたが、家の中の作業は初めてで、泥の量に驚きました。
私が設備関係の仕事をしているということで、「末田隊長」より厨房の天井解体を命を受け、任務を遂行しました。

作業中の大島さん


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静岡県の「掛川市民の会」さんより

2011年10月04日  08時58分

9月17日~18日にかけ、高校生からお年寄り・女性が活躍できる災害ボランティア活動目指して今回掛川市では初めての試みとして、市民全体から公募し、災害ボランティア活動のバス運行を企画いたしました。17歳~74歳という幅広い年代層でなおかつ、参加者41名中約半数近い17名が女性という構成で誰でも出来うる活動を目指しました。

朝礼時の集合写真


陸前高田で心のケア活動


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枯れた木が地区の休み所へ

2011年10月01日  16時59分

陸前高田市気仙町上長部地区で杉の皮剥きをしています。
塩害で枯れた杉を利用して地区の農作業時の休憩所を造る計画の一環です。

切り倒してから時間が経った木は、剥ぐのが面倒です。甘皮が残ると、その下に虫が巣くうので大変です。
切り倒したばかりの木は、面白いようにクルンと剥けるのではまります。そういう木は、木肌が白くてツルツルで美しいです。

あしたへの一歩を作っています。

 

(記事・写真:宮本賢治)


『初めての災害ボランティア』体験報告会、9月2日レポート

2011年9月08日  08時41分

9月2日に「行ってきたよ!遠野まごころネット東京体験報告会」が最終回を迎えました。台風の影響も心配されましたが無事に開催され、38名の参加者と約20名のスタッフが集まりました。 資料に基づいた現地の生活環境やボランティア作業の紹介の説明、参加者からの質疑応答などは最終回に相応しく、充実した内容でスムーズに行われました。そして今回は冬を迎えるにあたって、今まで以上にボランティアの需要が高まるとみられるため、現地ではより多くのマンパワーが求められていることを参加者のみなさんにお伝えしました。 

これからもより多くの方々に被災地の状況を知ってもらい、ボランティアに参加してほしいという思い、また、東京にいても被災地支援を続けたいという思いがスタッフそれぞれにあり、今後も内容を見直しながら体験報告会を継続していく予定です。 

今後の開催予定日は10月23日(日)午前、11月26日(土)午後、12月17日(土)夜です。詳細は決まり次第、東京報告会のサイト<http://repo.tonomagokoro-tokyo.info/>でお伝えいたします。更に充実した内容となるよう考案中ですので、バージョンアップした体験報告会を是非お楽しみに!これからも多くの方々の参加をお待ちしております。


ニーズとともに進化する「ふれあい隊」(1)

2011年7月29日  16時59分

ふれあい隊が6月1日から活動を開始して、2ヵ月近くが過ぎた。“タッピングタッチ”を通じて被災者の方々の心のケアを支援することから始まったふれあい隊の活動は、避難所の閉鎖や仮設住宅への入居が進むなかで、より被災者の方々のニーズに寄り添う形で様々な取り組みに派生している。今回はこれまでのふれあい隊の活動を振り返るとともに、新たな動きをリポートしたい。

仮設住宅での心温まるひととき

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ボランティアに行こう!

2011年7月19日  13時05分

<まごころ体験記⑫>

ボランティアに行こう!

粟田 定樹

ゴールデンウィークを利用して、岩手県上閉伊郡大槌町でボランティア活動を実施した。この経験から今後も被災地の支援活動を継続していくことが重要だとメンバーの間で意見が一致し、再び6月10日から12日にかけて現地に行くことを計画した。今回の参加メンバーは川本靖朋、スシル・クルカーニ、小林美穂子、山川奈緒、粟田定樹の5名。今回は5人で2日間の作業を行い1軒の庭の整備、線路脇の側溝の清掃、被災地域で発見された写真の復元を行った。1ヵ月半前と比べて材木等の撤去作業はかなり進んでおり、復旧は確実に形になってきていると感じた。

6月中旬の大槌町の様子

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まごころ体験記-希望を感じた一か月

2011年7月05日  14時52分

<まごころ体験記⑪>

 希望を感じた一か月

 

静岡県 掛川市 筒井香織(前よりそう編集長)

 

◆ 臼澤良一さんの言葉(寺野弓道場、まごころ広場館長)

 本当にたいせつなことは物質的なことではない。人と人とが支え合う”手当て”の心。相手に手を当て、心の繋がりを感じること。たくさんのボランティア達と出逢い、彼らが被災者の方々の話を聞きながら涙する姿を見て、そのことを知った。 今、臼澤さんは自然と人とがより良い形で共存できる街造りを目指している。私は、彼の考え方に100%共感する。 (さらに…)


まごころ体験記-本当のまごころネット

2011年6月12日  16時35分

<まごころ体験記⑩>

本当のまごころネット

静岡県牧之原市 大石健司

4月下旬から、遠野まごころネットのホームページの原稿を書いてきました。未曽有の大震災の惨状や復興にかける被災者の方々の奮闘ぶり、そして柳田國男の「遠野物語」刊行からちょうど1世紀後に誕生した日本初の災害被災地「後方支援民間ボランティア組織」の魅力と挑戦を、これでもかとばかりに書き連ね、1人でも多くのあらたなボランティア志望者をこの地に呼び寄せることに全身全霊を傾けてきました。

震災から3カ月たった今も、悲惨な被災地の光景

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「陸前高田市広田町大野地区のコミュニティ施設設営事業」は 「平成23年度(復興支援)被災者支援拠点づくり活動補助事業」の 助成金の補助をいただいています。