東日本大震災の津波に乗ってどこかから流されてきて、大槌町安渡(あんど)の菊池妙さんの家の跡で芽吹き、逆境を乗り越えて実った奇跡の米「大槌復興米」。妙さんから種籾を託された遠野まごころネットでは、大槌復興米を大槌町を代表する産物に、そして地域の復興のシンボルに育てようと、ボランティアのみなさんや地元のみなさんと栽培をおこなってきました。プロジェクト開始から5年目となる2016年の栽培の模様です。
◯5月28日(土)
田植えをしました。今年も遠野市・綾織の農家・綱木さんのお世話になります。
今年の苗も、元気で頼もしい限り。
田んぼは釜石線のすぐそばです。
田植えは無事終了。秋の実りを祈りながら、6年目の栽培、スタートです。
◯6月8日(水)
田植えから約10日経過。この日は日本農業新聞様がご取材に来てくださいました。
大槌復興米の苗は順調に成長しています。水面に映る山並みもきれいです。
綱木家の愛犬・タロウ君(秋田犬・体重20kg超・もうじき1歳)も、毎日綱木さんと田んぼを見回ってくれています。
◯7月31日(日)
東北も梅雨が明け、田植えから約2ヶ月経過したこの日。朝から快晴です。大槌復興米は順調に成長しております。
雲の白と、空の青と、田の緑ががきれいな時期です。
このまま、ぐんぐん成長してほしいと思います。
ちなみにこの日、埼玉の川越では、大槌復興米の米粉を使ったお団子とドーナツが販売されました。
◯8月31日(水)
30日(火)、台風10号が岩手を直撃しました。でも大槌復興米は無事です。台風に負けず、しっかり育っています。
東日本大震災という逆境すら乗り越えた米、実に強いです。
◯9月5日(月)
秋田犬のタロウ君。綱木さんといっしょに田んぼの見回り中。
田んぼの中までしっかりチェック。
大槌復興米といっしょにすくすく成長。おりこうさんです。
◯9月17日(土)
以前、ボランティア活動の一環で大槌復興米の栽培を手伝ってくださった神奈川大学様が、大槌復興米のご取材に来られました。
もう田んぼも色づきはじめています。今年の稲刈りは10月半ばを予定しています。
◯10月13日(木)
大槌復興米をつかった商品を開発中の上閉伊酒造様が、プロモーション撮影にきてくださいました。藤勇醸造様も味噌をつくってくださっておりますので、今年は大槌復興米がいろいろな形で商品になります。
大槌復興米、すっかり黄金色に色づきました。もうすぐ稲刈りです。
新米も近く販売いたしますので、ぜひご賞味ください!
◯10月16日(日)
稲刈りの日を迎えました!
台風10号が直撃したりしましたが、今年も見事な出来です。
稲刈りには、釜石の藤勇醸造様の小山専務さんご一家も駆け付けてくれて「これならおいしいお味噌がつくれること間違いなし」と太鼓判を押していただきました。
この春、大槌復興米の田植えをお手伝いくださった上閉伊酒造様の新里社長さんも、見事に実った稲穂を手にとりご感激のご様子でした。
◯10月31日(月)
新米の販売、開始いたしました。どうぞよろしくお願いいたします!
大槌復興米のこれまでの歩み
◯2011年
・3月11月、大槌町安渡の菊池妙さん宅に種籾が津波に乗って流れ着く。
・11月、大槌町安渡の自宅跡で3株の稲が実っているのを妙さんが見つける。
◯2012年
・秋、5.4kgの種籾を収穫。
◯2013年
・春〜、大槌町の水田で規模を拡張して栽培。秋、387.5kgを収穫。販売も開始。
・DNA鑑定(武蔵野まごころ連の皆様のご支援で実施)で品種が「ひとめぼれ」であることが判明。
◯2014年
・春〜、遠野市綾織の綱木様の水田で栽培。秋、12トンを収穫。
・秋〜、障がい者自立施設「まごころ就労支援センター」の商品として販売開始。
・11〜12月、JAL国内線ファーストクラスの機内食に採用される。
◯2015年
・2月、ソーシャルプロダクツ賞を受賞。
・2月、大槌町と遠野市の小学校に給食用米として寄贈。
・春〜、遠野市綾織の綱木様の水田で栽培。秋、4.5トンを収穫。
◯2016年
・3月、JAL国内線ファーストクラスの機内食に再び採用される。
・4月、東京・日本橋の「わたす日本橋」様のメニューに採用される。
・5月、釜石市の老舗・藤勇醸造様で味噌の材料としていただけることに。
・8月、尚美学園大学の皆様が川越百万灯祭りでお団子とドーナッツを販売。
・9月、東京・お茶の水女子大学附属小学校で給食として提供。
・10月、尚美学園大学の皆様が学園祭でお団子と焼きおにぎりを販売。
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