東日本大震災により犠牲になった人々を偲び、震災の悲劇を永遠に忘れないことを目的とした恒例の郷土芸能競演行事「三陸海の盆」。その第七回が2017年8月11日(金・祝)、岩手県宮古市田老地区で開催されました。
田老は「津波太郎(田老)」の異名を与えられるほど繰り返し津波の被害を受けてきた地域です。平成23年の東日本大震災の津波でも、残念ながら大きな被害を出してしまいました(田老についてはこちらの記事をご覧ください)。その後、復旧復興が進み、再建されつつある町の中心部・田老町漁業協同組合様の前が会場です。
寒い夏が続いていた岩手県沿岸。前日は霧雨で開催が危ぶまれましたが、さいわい当日朝までにはやんでくれました。
会場にはオープニング前からおおぜいのお客様が。
各地の伝統芸能が一同に介してのイベントのはじまりです。
◯オープニング 山口太鼓(宮古市)
舞台には7月11日のプレイベントで太鼓正様から贈呈された太鼓も。
◯開会セレモニー
第七回三陸海の盆実行委員会・松本文雄会長の開会挨拶。
そして来賓を代表して宮古市長の山本正德様よりお言葉を賜りました。
◯摂待七ツ物保存会(宮古市)
幕間には、今年も大阪のアクロバット芸人のこっこさんがパフォーマンスを披露。
◯大宮神楽伝承保存会「綾遊び」(田野畑村)
◯中野七頭舞(岩泉町)
◯臼澤鹿子踊保存会(大槌町)
◯桜舞太鼓 鼓舞櫻会(釜石市)
◯崎浜大漁唄込保存会(気仙沼市)
◯伊勢流黒岩太神楽(北上市)
◯パミールの花(東京都)
◯追悼行事・献花
14時46分、東日本大震災で犠牲になった方々を偲び、海に向かって黙祷。
そして花を捧げました。
◯城山虎舞保存会(大槌町)
◯小田代直子(宮古市)
地元宮古出身の「民謡日本一」。会場、盛り上がりました!
◯黒森神楽保存会(宮古市)
最後は地元・宮古の黒森神楽。2011年に大槌で開催された第一回からの連続出演です。
◯閉会挨拶
畠山正彦実行委員会副会長からの挨拶をもって
第七回三陸海の盆、無事終了いたしました。
地元・宮古の皆様、観客の皆様、ご出演くださいました皆様、ありがとうございました。
今回の三陸海の盆でも、おおぜいのボランティアさんたちが準備から片付けまでお手伝いくださいました。
本当にありがとうございます。なつかしい顔がたくさん見られて、うれしかったです。また活動をご一緒できるのを楽しみにしています。
第七回 三陸海の盆
日時 : 平成29年8月11日(金・祝)10:00〜16:30
会場 : 田老町漁業協同組合前(岩手県宮古市田老)
主催:第七回三陸海の盆実行委員会
構成団体:宮古市、田老町漁業協同組合、黒森神楽保存会、WARADUKA、宮古市観光文化交流協会、NPO法人立ち上がるぞ!宮古市田老、田老地区復興まちづくり協議会、たろちゃん協同組合、NPO法人遠野まごころネット(順不同)
特別協賛:公益財団法人 世界宗教者平和会議日本委員会
協賛:北上市文化財活性化実行委員会
協力:アルトの世界
後援:岩手県沿岸広域振興局、久慈市、釜石市、大船渡市、陸前高田市、遠野市、気仙沼市、山田町、大槌町、岩泉町、南三陸町、野田村、田野畑村、朝日新聞盛岡総局、読売新聞盛岡支局、毎日新聞盛岡支局、岩手日報社、河北新報社、東海新報社、NHK盛岡放送局、テレビ岩手、岩手めんこいテレビ、岩手朝日テレビ、IBC岩手放送、エフエム岩手
◯「三陸海の盆」これまでの歩み